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話を聞いて思ったことは、やっぱり亮君はモテるんだなぁということ。
社内外問わず告白されたりお見合いの話を持ってこられることが多々あるかれは、その度に
「好きな人がいるから」
とお断りしているらしい。
今日も社内の女の子に告白されてお断りしたら
「その好きな人ってAさんですか？ Aさんと付き合っているからですか？」
と言われたらしい。
「その時に付き合ってるとは言ってないんですけど、その……」
「その、何？」
「……Aさんは大切な人だって言いました。……すみません」
顔を赤くして、一生懸命頭を下げてくれる亮君。
でもそんなことよりも、さっきの
『好きな人』『大切な人』
というフレーズが強すぎて。
それって、亮君が私を好きってことだよね？
大切な人って、私のことだよね？
って頭の中はパニック状態。
何て言っていいかわからなくて黙ってしまった私。
それを拒否反応の方に取ってしまったんだろう。
「やっぱり気持ち悪いですよね。勝手にすみません」
と、今度は青ざめた顔で亮君が謝ってくる。
いや、違うんだよ。
また勘違いさせて、疎遠になったら困るから慌てて言葉を紡ぐ。
「亮君。謝らないで、怒ってないから」
「……本当ですか？」
「うん。ビックリしただけで、嫌じゃない。むしろ嬉しかったから」
間違いなく、それが私の本心。
だって好きな人にそんな風に言われて、嬉しくないはずないじゃない。
にっこり笑って伝えた私の言葉に、亮君は目をまん丸にして驚いた顔をして。
でもすぐに真剣な表情で、私の目を真っ直ぐ見て。
「あの、Aさん」
「何？」
「今度から断るとき、好きな人じゃなくて彼女がいるからって……言っていいですか？」
テーブルの上の私の手をぎゅっと握って、亮君が尋ねる。
ちょっとだけ手が震えてるのは、緊張してるから？
そんなところも可愛くて好きだな。
「……亮君ならいいよ」
「……好きです、Aさん」
「……うん、私も亮君が好き。」
「俺と付き合ってくれませんか？」
「ふふ、はい」
ちゃんと言葉にするなんて、やっぱり真面目だなってつい笑ってしまう。
そんな私に向かって嬉しそうに笑ってくれた亮君の笑顔は、今まで見た中で一番素敵な笑顔だった。
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リオ(プロフ) - ねのさん» ねのさん、コメントありがとうございます。吉沢Sideも公開できるように頑張ります。 (2018年10月21日 19時) (
レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
ねの(プロフ) - 完結おめでとうございます！ぜひ、別side編も読んでみたいです (2018年10月21日 1時) (レス) id: 9139ef9cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2018年10月14日 15時
