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それからしばらく経って、お酒も進んできた頃。



「Aさん」


「何?」


「さっきの話なんですけど」


「さっき? ……あぁ、何かあったのって話?」


「はい」



亮君は少しだけ残ったグラスのビールを飲み干して、小さく息を吐いて。



「Aさんは、彼氏でもない男がAさんをダシに使って告白とかお見合い断ってたらどう思います?」



と言った。


うん、話の脈絡が見えない。
でも亮君は真剣な表情してるし、真面目に質問しているんだろう。
この質問に答えるとすれば。



「……どう思うって、相手によるんじゃない?」


「え?」


「自分が好きな人なら全然構わないし、寧ろどうぞ使ってって思う。でもそうじゃない人ならただただ不愉快」



嫌いな人や苦手な人に勝手にそんなこと言われてると思ったら、鳥肌が立つ。
一発殴らせろって思うのは、きっと間違ってないはず。



「……俺なら?」


「亮君?」


「俺が、Aさんをダシに使ってたら?」


「使ってるの?」


「……いや、あの……」



私から視線を逸らして、口籠る亮君。
明らかに動揺していて、これじゃ「そうです」って肯定しているようなもの。



「……なんとなくだけど、知ってる」


「……え?」


「今日、遠藤専務に言われたばっかりよ」


「専務? 何を?」



昼間専務から聞いたことを伝えると



「そうだったんですか……」



めっちゃ恥ずかしい、と亮君は項垂れた。



「でもその反応だと、この話以外にも何度かあるみたいね」


「あー……はい」


「正直に話してくれる?」


「……はい」



降参といった様子で、亮君はこれまでの事を話してくれた。

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作品ジャンル:タレント
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リオ(プロフ) - ねのさん» ねのさん、コメントありがとうございます。吉沢Sideも公開できるように頑張ります。 (2018年10月21日 19時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
ねの(プロフ) - 完結おめでとうございます!ぜひ、別side編も読んでみたいです (2018年10月21日 1時) (レス) id: 9139ef9cf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作成日時:2018年10月14日 15時

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