【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ40)

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87話ページ40

A視点

『....ん？』

朝起きるとトントンの顔が目の前にあった

僕はびっくりしベッドから落ちた

『った....』

em｢ど、どうしました！？｣

ベッドから落ちた音でエーミールが慌てて部屋に入ってきた

『だ、大丈夫...びっくりしただけ』

そう言い頭を擦る

em｢そうでしたか...大きな音がしたんでこっちもびっくりしました...｣

『ごめんごめん...』

エーミールは一息つくと部屋を出ていった

『と、トントーン...』

眠っているトントンの頬を摘んだり突いたりする

すると、トントンの表情が変わったりするので面白い

『ふっw変な顔』

しかもトントンは寝ているため眼鏡を外している

なんか新鮮...

『綺麗...』

彼の顔をずっと見つめていると、いきなり腕を引っ張られ彼の腕の中へ引き寄せられた

『トントン？起きてたの』

tn｢さっき起きたんやで。寝てる思ってたん？結構俺の顔いじったり好き勝手やってたみたいやなぁ｣

『うっ...悪い顔して...』

だったらなんだ....

tn｢まぁ、許したる。...今はな｣

今は...？

『ちょ、どういう...((zm｢トントンー！飯やでー｣))』

tn｢お、ゾム。分かった今から行くわ｣

トントンはベッドを降りゾムの後について行ってしまった

『...今はなって何...』

嫌な予感がしてきた....

――――――――――――――――
何事も無く時間が過ぎ去った

『結局トントンは僕に何もしなかったじゃんか...』

zm｢？...トントンと喧嘩したんか？｣

ゾムは心配そうに僕に聞いた

『喧嘩っていうか....顔弄ったらなんか言われた』

zm｢ふーん...まぁ、なんか知らんけど頑張れ！｣

そう言い背中をバシバシ叩かれる

痛い痛い...

shp｢A...トントンさんが呼んでますよ｣

『え、あ...うん』

ショッピにそう言われトントンの所へ向かった

嫌な予感が....

扉の前に着いたが何故か怖くて扉を開けることが出来ない

ノックをすると扉の奥からトントンの声が聞こえた

『失礼...します』

tn｢おぉA。ちょっとここ座ってくれ｣

そう言い指さした先はベッド

おかしい....そう思いながらベッドの上に座った

『怒ってる....？分かったからもう許してよ...』

tn｢.....｣

トントンは何も言わず僕を押し倒した

『何...』

tn｢ほんまに許して欲しい言うんやったら...今夜俺の言う事聞いてくれるか？｣

僕は｢うん｣と頷いた

tn｢じゃあ......

血が欲しい....｣