【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ30)

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77話ページ30

すると、どこからかナイフが飛んできてヒプノの手に刺さった

hp｢っ..！｣

飛んできた方を見るとオスマンが息を切らしながら膝に手をつき立っていた

隣には黒マントの男がグルッぺンを支えながらいた

rb｢グルッぺン！A！｣

反対側からはロボロ達が走ってこっちに来た

tn｢大丈夫やったんか！？｣

kn｢こっちは大丈夫や！｣

ヒプノは挟み撃ちにされ絶望的になる

『みんな...』

hp｢っ死ぬは嫌だ...折角貰った力なのにっ！｣

前髪からヒプノの瞳が見える

まるで僕達を殺そうとする殺意の目だった

ヒプノはAを捕まえ口を開ける

その瞬間僕は、食べられる...そう思った

その時...

『っつ！？』

誰かに押され尻もちをついた

『...え？』

tn｢嘘やろ｣

身代わりとなったのだろう黒マントの男の首にヒプノの牙が食い込んでいた

？『い"っっ...』

そのままヒプノは男を押し倒す

？『はっ...残念だったな...』

hp｢ぐ....っ！｣

あまりにも悔しかったのかヒプノは噛む力を強くする

『っ助けないと！』

tn｢あかん。今近づくとお前も怪我するで！｣

でも...このままだとあの人が...

そう思ったその時

｢やめてくださいヒプノ様。このままでは床が汚れます｣

hp｢！？｣

執事が男からヒプノを引き剥がす

男の首からは血が大量に出ていた

コネシマは男に駆け寄ると手で出血部分を押さえた

kn｢阿呆！何しとんねん！｣

コネシマはそう男に叫ぶが男は何も言わなかった

｢ヒプノ様。やり過ぎでは？｣

hp｢うるさい！あいつが邪魔するから悪いんだ！俺は腹が減ってんだ！！離せ！｣

執事に捕まりながらもヒプノは暴れる

｢ったく...仕方ありませんね｣

執事はそう言うとヒプノの首を掴み首を絞めるようにした

『！？何して...』

｢ヒプノ様...あなたの目的は何でしたか？｣

hp｢そんなのっ...しら...ないっ！｣

ヒプノは足をバタバタと動かす

｢あなたの欲しかった物、欲はその程度ですか？もう一度考えてみてください｣

hp｢欲しかった...ものっ...｣

......