【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ25)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:23,828 hit

72話ページ25

戦闘シーンは苦手...

――――――――――――――――

ヒプノはAを安全な場所に座らせるとグルッぺン達に襲いかかった

hp｢みんな倒して喰ってやろう。まずは、お前からだ｣

ヒプノはそう言いオスマンに手を伸ばす

オスマンは自分のナイフで抵抗する

os｢来いよ。殺してやる｣

オスマンはナイフを回しギュッと握る

gr｢トントン...今のうちだ。オスマンがあいつの気を引いてるうちにAを取り返し反対側に行ったみんなを連れて先に帰ってろ｣

グルッぺンはトントンに小声で伝える

tn｢グルさんは...？｣

gr｢私はいい。後で向かう｣

tn｢...分かった｣

トントンは座っているAの元へ走る

hp｢！？...おい！｣

ヒプノはAの方に行くトントンを見つけ止めようとする

gr｢お前の相手は俺達だ。トントンでは無い｣

グルッぺンはヒプノの肩を掴み殴る

tn｢A！｣

『....』

まるで人形のように何も喋らず下ばっかりを向いていた

トントンは仕方なくAを姫抱きし走る

hp｢返せ！！くそ...｣

gr｢さぁ、争いの続きをしようではないか｣

――――――――――――――――
トントン視点

急がんと...ほんまにグルさんちゃんと向かってくれるんかいな...

ヒプノから結構離れた所まで行くとさっきまで動かなかったAが急に暴れる

tn｢ちょ！？どないしたんやA！｣

『下ろせっ！やめろっ！』

どうやら嫌がっているようだ。手足をバタバタとさせ俺から離れようとしている

tn｢落ち着け！もうちょいやから！...っ！？｣

？『....』

目の前にあの黒いマントのあいつがいた

tn｢お前...｣

？『.......置いてけ』

tn｢...え？｣

そう言うと男はトントンの背中に回り思いっきり殴った

tn｢っっっ！？｣

？『置いてけ置いてけ置いてけ！！』

バランスを保てなくなりAを庇うように倒れ込む

倒れ込む時に見た男の目はいつもの灰色では無く赤く染っていた

『離して！離して！！』

手で押されながらもAを抱きしめ離さないようにする

tn｢離さん...Aがちゃんと人間界に帰る時まで絶対離さん｣

男はトントンの体を踏みつけるように蹴る

トントンの体から骨の折れる音が鳴る

tn｢っ...｣

？『...トン...トン...』

男は蹴りながらも微かな声で俺の名前を呼んだ

？『こんなの...僕じゃ...ないっ...助けて...殺し...てっ...』

水滴のようなものが上から落ちトントンの頬を伝った