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「なるほど・・・ね。何か悪だくみしてたんだ」
「難しいことじゃないじゃん・・・ただ俺達にもちょっとだけ美味しい思いをさせて欲しいだけ」
いいでしょ、と二階堂が笑いかけた瞬間、玉森が鋭い視線で睨みつけてくるので咄嗟に仰け反り身構えてしまう。
「・・・っ、そんな顔もするんだね」
「ミツは俺の可愛い天使だからね・・・おすそ分けなんかしたくないんだけど」
見てるだけじゃ我慢できないの？と玉森は困ったようにため息をつく。
「それに・・・“俺達”って・・・なるほど、ね」
最近妙に宮田がそわそわしてるなって思ったよ、と玉森は宮田の姿を思い浮かべたのかクスッと微笑んだ。二階堂は一瞬、まずい、とでも言わんばかりに顔を顰めながらも、両手を合わせて玉森に頭を下げる。
「もちろん可愛い子猫ちゃんを見られるし、玉が絶対に楽しいメリットもあるから！お願い！」
「へぇ・・・じゃあもう少し話を聞かせてもらおうかな」
いつものVIPルームで飲もうか、と玉森は歩きながら車を呼ぶように連絡を取る。二階堂は笑みを浮かべ、その後をついていった。
***
「どーお、千ちゃん。着替えできた？」
「できたけど・・・なんかさー、思ってたより布が少ないような気がするんだけど・・・お腹全部出てるし」
「え？あ、いや、そんなことないと思うよ！」
むしろキタミツが小さくて思ったより布が余ってよかったよ、と言いながらも、メイド服をイメージしたビキニのような服を身に纏っている千賀の姿を見て、宮田は苦笑いを零した。
「千ちゃんはセクシーだから露出が多い方がよいかと思って」
「そーいうことなら・・・リボンもフリフリしてて可愛いし、いいね」
宮田の言葉に千賀は顔を赤く染め、似合う？と何度もクルリと回ってみてはモデルのようにポーズを決める。可愛い可愛い、と際どいところが見えそうになっている千賀の短いスカート姿にニヤニヤして見せる。そのとき、視線の先に、北山に作ったメイド服が映り、宮田は少しだけ切なげに目を伏せた。すると、千賀が自分の目の前に歩み寄ってきていたことに驚き、どうしたの？と声をかける。
「じゃあ・・・御礼するね」
「ちょ、ちょっと千ちゃん！」
「最近してなかったから・・・溜まってない？」
今日は俺を好きにしていいよ、と千賀は少し身を屈め、宮田の頬にキスをする。そして、さらに床に座り込み、千賀は宮田のベルトに手をかけた。
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2019年7月25日 1時
