7-8 side:K ページ32
7-8 side:K
「優しくしますので、落ち着いてください」
みっちゃん、とそっと背中を撫でられて、俺はビクッとさせながらも、次第に心地よくて緊張が解けていくのを感じた。寝かしつけられているかのような優しいタッチに、目を細めて俺はふぁー・・・とあくびをしてしまう。
「俺、ペット介護士の資格を持ってるんだよね」
「ああ、だからこんなに気持ちいい・・・って、俺は動物じゃないけど！」
「フフッ、じゃあ、落ち着いてきたところでそろそろ・・・」
「う・・・うん・・・」
よこーさんが準備してくれていたらしいバスタオルが腰にふんわりとかけられた。
「みっちゃん、どうする、自分で脱ぐ？」
「・・・脱がせてください」
全部お任せします、と俺は真っ赤な顔を引き寄せた枕に埋めて、コクコクと頷く。
「じゃあ、よっと・・・ちょっと腰上げて・・・」
「はぁーい・・・」
ちょっとだけ腰を突き出す体制になると、横尾さんの手がすぐさま俺からパジャマのズボンを下着ごと下ろしていく。外気に素肌が触れて、少しだけ身震いしてしまう。よこーさんに促されてそのまま足を開くように言われる。
「本当にすぐに終わるから・・・」
よこーさんはクリームケースをベッドに置き蓋を開けると、その指先で中の薬を掬い取ったようだった。双丘の窄まりを指先が走る。ジェル状の薬なのか、よこーさんの指先はネットリとしていた。何度か秘蕾を突く素振りをされ、俺は恥ずかしくて顔をもっと枕に埋め、吐息を荒くしてしまった。
「・・・やんっ・・・あっ・・・」
「そろそろ指を挿れさせてもらうね」
「うん・・・あっ、ああっ！！」
指先がグッと押し込まれ、薬の滑りが手伝っているのか一気に潜り込んできて、俺は堪らずに声を上げてしまった。恥ずかしい、と枕を歯で噛んで、慌てて口を塞ぐ。
「・・・少しの辛抱だよ、みっちゃん」
緩慢な動きで抜き差しを繰り返すよこーさんの指先が、自分の内壁に擦れる感触――昨夜の藤ヶ谷との営みを思い出してしまう。藤ヶ谷の姿を思い出してしまうと、自分の欲望にも火がついてしまいそうになる。
「んー、んー」
込み上げる快楽と、気恥ずかしさと、こんなことをさせている申し訳なさと、いろんな感情が巻き起こり、訳も分からず俺は肯定を示したくて何度も首を縦に振る。
「みっちゃん、太輔にはどこが弱いって言われたの？」
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2019年7月25日 1時
