6-18 side:K ページ20
6-18 side:K
息苦しく感じて視界は涙でぼやけながらも、腰を揺り動かすセクシーな藤ヶ谷からは目を逸らすことができずにいた。むしろ俺に夢中になってくれているその表情にどこか歓びを感じてしまっているかのような気がして、俺はどんどん自分が分からなくなっていく。口に差し込まれていたモノが抜かれ、開いた口をそのままに酸素が身体の中に酸素が流れ込んでくる感覚――けれど次の瞬間には、藤ヶ谷から放出された白濁の液が唇を目がけるかのように放たれる。喉奥へと流れ込んでくるのを感じて、俺は大きく咳き込んだ。
「ごほっ、ぐっ・・・んっ！」
今度は藤ヶ谷の指先が俺の口内へ侵入してくる。舐めるように視線で命じられているような気がして――俺は息苦しさに耐えながら、ゆっくりと藤ヶ谷の指に舌を絡ませていく。その指先を俺の口から抜いた藤ヶ谷が、今度は自分の口の中に同じ指を含み、扇情的な瞳で見つめる姿は、物欲しそうに微笑む小悪魔――
「北山、どうしたの？」
「・・・えっ・・・」
「口ポカーンと開けて俺を見てるから」
何か欲しいのかと思って、と藤ヶ谷は濡れた指先で俺の胸の突起を揉みこんでくる。
「んぁっ！やぁ・・・」
「そろそろ素直になれよ・・・」
むしろ何かを求めて藤ヶ谷に縋ろうとしているのは自分の方なのか――俺の肩を抱き寄せる藤ヶ谷の首の後ろに腕を回し、俺は藤ヶ谷の唇にチュッとキスをする。身を寄せ合い、自分の身体全体を藤ヶ谷に擦りつけるようにして、俺は自分の思いつく限りで、藤ヶ谷を誘ってみた。
「藤ヶ谷が・・・もっと、欲しい・・・！」
「北山・・・可愛い」
藤ヶ谷の腕に身を抱き込まれ、一緒にベッドに倒れこむ。ベッドに手をつき、少しだけ身を起こした藤ヶ谷が自分のモノを掴み、俺の秘蕾に宛がったようだった。探る様に何度も入口に先端が触れては離れていく。その様子を見つめて、本当に俺はこれから藤ヶ谷に――そう考えた瞬間に身震いが止まらなくなってしまう。
「あ、ああっ・・・」
「・・・もっと足を開いて力を抜いて、北山」
恥じらいを感じながらも、言われるままその言葉に膝を曲げて大きく足を開いた。足の間に藤ヶ谷が身体を入れ、もっと二人の距離が近づく。濡れた感触が――固い出口をこじ開けるようにしてグッと差し込まれてくる。
「ああっ！い、痛っ・・・！！」
先ほど指が触れたのとはわけが違う――身体の奥へ奥へと侵入してくる異物感に俺は思わず声を上げてしまった。
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2019年7月25日 1時
