6-16 side:K ページ18
6-16 side:K
「・・・して、藤ヶ谷・・・っ、んんっ！」
背中を抱き起され、ベッドの上に膝を崩して座る形で、待ち受けていた藤ヶ谷と唇を重ね合わせる。同じ味のする淫らな唇――少しネトついていて苦くて咽かえりそうで、自分が身体から出したものをまた藤ヶ谷に戻されるかのように舌先が押し込まれて、俺は全てを呑み込んでいく。すると、急に絡み合っていた舌が解かれ、藤ヶ谷が身を少しだけ退ける。口の端から溢れるものを藤ヶ谷の親指が拭い、そのまま口内に指を突っこまれた。一瞬ビクン、と身体を跳ねさせながらも、俺はピチャピチャとその指先を舐める。藤ヶ谷が興奮した面持ちで、少しだけ瞳を大きく見開いた。
「ははっ・・・どんどん慣れてきたな」
「・・・ダメ・・・？」
俺はより丹念に藤ヶ谷の指を舐め、上目づかいで藤ヶ谷を見つめる。いつものように途中で止めないで欲しい――もっと、もっと・・・！
「・・・いや？俺好みだよ？」
「あ・・・ああんっ！」
俺の背中の中心をツーっと藤ヶ谷の濡れた指がなぞり、そのまま臀部の窄まりに触れ、俺はビクッ、と身体を強張らせる。
「さっき北山が舐めて濡れてるから・・・力抜いて」
「そんな・・・そんなところに・・・？」
秘蕾を探るその指先の刺激に耐えられず、俺は思わず藤ヶ谷の首に腕を回した。
「やぁんっ、ダメ、あ、ああっ！」
「・・・前言撤回・・・かな」
涙目で見つめると、藤ヶ谷がクスッと微笑み俺の唇をペロッと舌先で舐める。
「純粋無垢なところも堪らない・・・」
藤ヶ谷の言葉に胸が思わず熱くなる。この気持ちは一体何なのか――
「・・・俺のこと・・・もっと・・・」
「もっと、何？」
鼻先を合わせて俺の瞳をジッと見つめる藤ヶ谷――このまま吸い込まれてしまいそう。言いたい言葉は喉まで出かかっているのに、告げていいのか分からなくて戸惑ってしまう。
「言わないなら勝手に解釈しちゃうよ？」
「んっ・・・」
「もっと・・・キスしてかな？」
「あ、んぅ、んー・・・」
チュッ、と音を立てて頬や唇に何度もキスをされ、俺は身体をくねらせる。
「それとも・・・もっと、苛めて？」
「いや・・・ああ、ああっ！！」
俺のモノを擦り上げながら、いよいよ秘蕾の中に指先が入れられ、俺は堪らず声をあげる。今まで自分でも聞いたことのないような甘い声が上がり、込み上げる感情に鵜俺は噛み締めていた本音を口元から零した。
――もっと、俺に、触って・・・！
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2019年7月25日 1時
