6-12 side:K ページ14
6-12 side:K
「んぅ、ああ、藤ヶ谷・・・」
「北山、俺の前に膝をついて座って」
藤ヶ谷の下半身に触れている手はそのままに、俺は藤ヶ谷に促されるまま、崩れ落ちるようにゆっくりと膝を床についた。次の瞬間に、自分の目の前に影が――藤ヶ谷が俺との距離をさらに縮めたからだった。藤ヶ谷がジーンズのボタンを外す姿に、俺の鼓動がドクン、と大きく高鳴った。
「・・・じゃあ、俺のジッパーをお口で下ろして」
「えっ！そ、そんなの恥ずかしい」
手で下ろさせて、と俺は藤ヶ谷のジッパーに指をかけると、その腕を取られて手首を握られてしまう。
「あっ・・・痛いっ・・・」
「・・・そんな色気のない誘い方じゃ・・・ダメだな」
もっと指導しないと、と藤ヶ谷は俺の後頭部を自分に抱き寄せながらさらに距離を詰めてくる。藤ヶ谷の下肢に顔を埋めるような形になり、俺は咄嗟に身を逸らした。
「や、いやぁっ！」
「ほら、俺を見つめて・・・奉仕させてくださいっておねだりしてみて？」
「・・・や・・・いやぁ・・・」
「北山」
観念して俺は藤ヶ谷のジッパーを引き下ろす金具に何度か空振りしながらも歯で噛み、ゆっくりと下ろしていく。そして、無意識に目の前の人物に縋ってしまったのだろうか――掴んでいた藤ヶ谷のジーンズが脱げていく。
「積極的なところ・・・いいね」
それだったら、と藤ヶ谷は自ら下着を脱いだ。眼前に映るのは藤ヶ谷の――俺は思わず顔を背けてしまう。
「昨日も見てるでしょ？その反応、可愛い」
その言葉に俺は一気に顔を赤くした。そう、昨日の夜、見るどころではなく口に――
「先端にキスしてみて」
「んっ・・・ちゅっ・・・ん・・・」
すでに固くなっているそこに自分の唇を寄せてみる。当たり前だけど、口でするキスとは全然違う――背徳的で苦いキス。自分の意思はここにあるはずなのに、抗えない自分は堕ち始めているのかもしれない。次第に唇をくぐった藤ヶ谷のモノは俺の口内を刺激し始める。
「もっと口を窄めて・・・北山」
「んっ、んっ、んっ・・・」
それ以上は、望まれたとしても――息苦しさにハァッと大きく息を求めると、口から藤ヶ谷の自身が抜け落ちた。
「俺・・・やり方・・・分からなくて・・・」
「経験、本当にないんだな」
ごめん、と呟く藤ヶ谷に俺は何と恥ずかしいことを言ってしまったのだろうと思った――そのとき。
「じゃあ、俺が先にしてあげるから」
next→6-13へ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほわわ
| 作成日時：2019年7月25日 1時
