母、よこーさんの憂鬱２（玉北←藤） (ページ6)

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みっちゃんの勘違い２③ side:K ページ6

みっちゃんの勘違い２③ side:K

「やっぱり・・・スースーする・・・それに恥ずかしい・・・」
　冷静に考えて俺ってば何をやっているんだろう、と何度もドアを開けようとしてみたり俺はスタンバイを終えながらもなかなか風呂場から出られずにいた。
「・・・ミツー！大丈夫ー！？」
　倒れたりしてないよね！？と時間がかかっている俺を心配してくれる玉の声が聞こえる。
「だ、大丈夫！もう出るから、ベッドで待ってて！！」
「お、おお？ベッドでって言われるともっと期待しちゃう」
　楽しみにしてくれているのか、玉は鼻歌を歌いながら部屋の方へ戻っていったようだった。俺もグズグズしている場合じゃない、と鏡を見て唇に色付きのリップを塗った。はにかむようにして微笑み、玉の元へと向かう。ベッドに腰をかけて携帯をいじっていたらしい玉は、俺が出てきたことに気がついたように顔を上げてくれた。
「ミツ・・・！可愛いっ！」
　早くこっちにおいで、と微笑みベッドをポンポンとする玉に足早に駆け寄り、隣に腰をおろした。グッと肩を抱かれ、玉の顔がゆっくりと近づいてくる。本当に美しくて端整な顔をしているな、と見つめられるたびにうっとりしてしまう俺はもう玉の虜になっているということを実感する。そして、唇が触れ合って吸いつきあう瞬間に、そんな大好きな玉に愛されている喜びに蕩けてしまうのだった。だから、ずっと、玉に俺のことを好きでいて欲しいから――玉にもっと喜んでもらえることをしたい。
「・・・ミツ、今日はお胸もあるんだね」
「やんっ！」
　玉の唇が俺の顎に触れ、首筋を伝い――俺の胸(偽物だけど)にゆったりと顔を埋めてくる。肩を伝い落ちてきた玉の指先がツンツンと俺の胸を刺激すると、何枚も重ねたパットの上からだというのに、自分の興奮が高まっていくことを感じてしまい急に恥ずかしくなってしまう。そして、玉の手が俺の太腿をそっと撫で、スカートを次第に捲り上げていく。俺の胸から顔を離した玉が、俺の顔を見つめ、ニッコリと微笑んだ。そして、視線を下に落とすと同時に驚愕の表情に変わり、もう一度目を丸くして俺を見つめる。
「ミツ・・・！？」
　再度、顔を下に向け――なんなら俺のスカートの中へ顔を入れるくらいの勢いで、玉が食い入るように俺のスカートの中の――下着に視線を送っている。
「やっ・・・恥ずかしい・・・！」
　そんなに見ないでくれ！と羞恥心が込み上げてきて、俺は両手で顔を覆ってしまう。

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