12時に解ける魔法（玉北） (ページ39)

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Voice of a Miracle⑯ ページ39

⑯

「ミツ・・・？」
「玉ちゃん・・・仰向けになって・・・」
　ミツをハグしてひっくり返る様にして、俺はベッドに背をつけた。顔を真っ赤にして明らかに緊張した面持ちのミツ――俺を見つめてはにかむとミツは俺の下肢の方へ擦っていく。ミツは俺の開いた両足の間に蹲り顔を上げた。俺の腰に手を置いて少しだけ首を傾げて微笑む姿はまるで子猫のようで――その可愛らしさに心を鷲掴みにされてしまう。
「じゃ、じゃあ、失礼します・・・」
　なんでちょっと他人行儀になったの？と俺は思わずクスッと微笑んでしまう。俺は枕を腕の下に入れて少し身を起こした。ミツの両手が俺のパジャマと下着に手をかけゆっくりとずり下ろしてくれる。すでにミツとの触れ合いで昂り始めている俺のモノを目の当たりにした瞬間に、ミツは今まで以上に顔を紅潮させている。身体の交わりだって何度も経験しているのに、このミツの純粋で恥ずかしがり屋な反応に、俺の方が余計に気恥ずかしくなってしまう。そういえば、ミツに口でしてもらうのは初めてかもしれない。
「ミツ、無理はしなくていいよ・・・」
「う、ううん、玉ちゃんはリラックスしてて・・・玉ちゃんがいつもしてくれるから俺も・・・！」
　それでいてちょっと負けず嫌いで意地っ張りなところがある可愛い恋人――俺はお言葉に甘えてそんなミツを見守ることにした。
「・・・んっ、チュッ、んむ・・・」
　俺よりも緊張しつつ真剣な表情で俺の内腿に手を置くと根元の方からそっと何度もキスを繰り返してくれる。次第に先端にたどり着くと、ミツは大きく口を開けて俺のモノを咥えた。たどたどしい手の動きやぎこちない口の動きでも、ミツが顔を顰めながらも俺を気持ちよくしようと頑張ってくれていることが分かり、余計に堪らなくなってしまう。上目づかいで俺を見つめるその姿――少し不安げに揺れているのは、俺がそんなミツに見惚れてしまって反応が薄いからなのだろうか。俺は口元を緩ませて、ミツに微笑みかける。
「ミツ・・・凄く気持ちいいよ」
　ミツの健気さに本当はもう今すぐにでも達してしまいそうではあったが、可愛い恋人の奉仕をしてくれる姿をもっと見ていたくて、必死に堪えていたりもして――もう少し身体を起こしてミツの髪の毛を何度も撫でると、ミツが目を細めて嬉しそうな表情をしてくれる。

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