12時に解ける魔法（玉北） (ページ13)

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12時を過ぎても⑦「じゃあ、もっと・・・一緒に気持ちよくなろうね」ページ13

玉が喜んでくれているなら嬉しい、と次第に緊張がほぐれたかのように俺は自然に顔を綻ばせてしまっていた。可愛い、と玉は何度も俺の頬に唇を寄せてくれる。
「・・・ミツ、気持ちいい？」
「うん・・・」
「じゃあ、もっと・・・一緒に気持ちよくなろうね」
　両手同士の指先を絡めると、玉の唇が首筋に触れ、そこからなぞるかのように俺の身体の中心を這わせていく。途中で胸の飾りに何度か吸い付かれると、ビクッと込み上げてくる快感に身体を跳ねさせてしまう。さらに、腹部を伝ってさらにその先へ進む。俺は伸ばした腕に少し力を入れ、玉の指先により自分の指先を絡めた。すでに反応を示し始めている敏感な部分にそっと玉の唇が触れた瞬間に、俺はきつい体制ではあったが、首を起こして玉のサラサラしている髪の毛に視線を送った。
「・・・あっ・・・玉ちゃん・・・だめぇ・・・！！」
「感じてくれてるんだね、ミツ・・・ほんと可愛い」
「あっ、ああっ！！」
　敏感な個所全体が生温かく湿った感触に包まれた瞬間に、玉に何をさせているんだろう、と罪悪感を感じながらも、吸い付かれるように刺激を受け、身体は正直に何度も腰をくねらせて反応してしまう。
「玉ちゃん・・・俺、限界・・・！」
　口を離して、と玉の指に絡めていた指先を今度は玉の髪の毛に絡ませる。そっと宥めるように撫でるが、玉は一向に自分から離れてはくれない。波のように押し寄せる恍惚を感じる一瞬がそこまで来ているのを感じて、俺は思わず玉の髪の毛をギュッと握ってしまった。
「あ・・・んっ！！ご、ごめん、玉・・・！！」
　口の端から俺の欲望を流す玉の妖艶な表情を見て、俺は目を逸らせず、その姿をずっと見つめてしまっていた。玉はコクン、と喉を動かすと、表情を緩ませた。すると、俺は急に罪悪感と羞恥心と解放感で双眸から涙を零してしまっていた。途端に玉の顔が心配そうに俺を見つめ返していた。
「・・・泣かないで、ミツ。良くなかった？」
「違っ・・・何か俺ばっかり気持ちよくしてもらっている気がして・・・」
「ミツの・・・可愛い顔が見れているから、俺も十分感じてるよ」
「・・・玉ちゃん・・・玉ちゃんも、気持ちよくなって・・・」
　俺は恥ずかしいと思いながらも、膝を曲げてゆっくりと足を開いた。ここまでくれば俺がどうすれば玉を気持ちよくさせてあげられるのか――頭では分かってはいるけれど、未知の領域過ぎて、自然と身体は震えていた。

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