カップル玉北編-after talk-�� ページ37
-after talk-��
「うん、なんか宮田が言ってた通りの展開だったからむしろそのことにびっくりした感じになっちゃった」
「何でバレちゃったのか、俺、いまだによく分かんない」
「・・・いや、いろいろ不注意だろ」
「たーまーもーりー、お前がバラしたんじゃないのか」
「にーかーいーどー、ふざけんな！黙っていたから大変なことになったわ！！」
ちゃんとバトルに乗ってきた、と二階堂は嬉しそうに口を緩ませる。
「あと、もう一つ言っておく・・・ミツはいつでも可愛いから！！」
「た、玉ちゃん・・・！本当に恥ずかしいから！！」
玉森の腕を潜り抜けるようにして北山は紅潮した顔を俯かせたまま、控室のドアに向かって走っていく。待ってミツ、と玉森はすぐに後を追いかけていった。
「ねぇねぇ、二階堂・・・俺達もあの二人みたいなカップルになりたいね」
「・・・いや、俺はお断り」
どうして？とびっくりしたように、少し悲し気な瞳で千賀は二階堂を見つめた。
「・・・あの二人を超えるくらいラブラブになりたい」
「・・・ニカぁ・・・！！」
「わっ、千賀、泣くな！ってか、重いっ！！」
全部受け止めてくれ、と千賀は二階堂に大粒の涙を零しながらも笑顔でその胸に飛びこんだ。二階堂がグッと抱き寄せ二人は唇をそっと重ね合わせようとする。次の瞬間テーブルの上に置かれている二階堂の携帯が鳴った。出なくていいの？と視線で訴える千賀に、今はこの時間の方が大事、と二階堂は携帯を切る。すると――
「・・・ニカ！今、ホーム画面がガヤさんの女装写真だったでしょ！！」
「えっ、いや、その・・・ハハハ」
妬くわー！と千賀は二階堂の胸板をポカポカ叩き始める。
「いや、何だその、アイドル追いかけているのと同じ感じだから」
本命は千賀だけだよ、と二階堂は千賀の頭をポンポンする。
「それでも妬くわ！俺の女装写真に変えるから携帯を貸して！」
これは譲れない、とお互いに二階堂の携帯電話を引っ張りあう。すると、そんな二人の控室に宮田が入ってくる。
「あ、いた！いるなら携帯出てくれよ〜」
「宮田、お前か！お前のせいでいろいろバレて大変なことになってんぞ！！」
「手を貸して、宮田！ニカがガヤさんを好き過ぎて泣きそうなんだけど」
すでに涙目になっている千賀と、怒る二階堂の対照的な二人に、宮田は苦笑いを零してしまう。
「ジェラシーって愛情のバロメーター・・・俺っていいこと言うなぁ」
***
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2018年1月15日 0時
