カップル玉北編-after talk-�� ページ36
-after talk-��
「いや、昨日の玉の可愛らしさがよく分かるわ〜キタミツ可愛すぎるでしょ」
「そうなんだよな、本人に全く自覚がないのが困りものだけど」
昨日それであんなこと、と言いかけて宮田はハッとして口を噤んだ。
「えっ、ミツが何か言ってた？」
「あ、え、その、えへへ」
「何だよ、その意味深な笑いは！」
話せ、と羽交い締めをしてくる玉森に、キタミツに聞いてくれ、と宮田は口を綻ばせた。
「・・・って、ミツを追いかけなきゃ！」
後で教えろよ！と宮田に声をかけると、宮田はいいね！ポーズで答える。
「・・・嫁自慢はほどほどにしておきますか」
“だって・・・俺・・・じゃなくてミツは・・・玉ちゃんのこと大好きだから・・・！”
「ジェラシーは愛情のバロメーターだからね。玉と出かけるときは今度からキタミツにも声をかけよう」
俺にとって二人とも大事な人だから、と宮田は静かになった控室で小さく微笑んだ。
***
「「えっ、二人の中身が入れ替わってた！？」」
お騒がせしました、と別の控室のソファーで身を寄せ合う二階堂と千賀の前で、玉森と北山は頭を下げた。
「え、俺、全然気がつかなかったんだけど」
「俺も、俺も！確かに昨日の玉はやたら優しいなって思った！」
「いや、俺にはめちゃくちゃ怖かったけど」
「それは・・・まぁ、そうでしょ。大体、二階堂、お前の行動がクレイジーすぎるんだよ」
玉とのジムの件も千賀のバースデーの件も藤ヶ谷に女装させる件も、と北山は眉間に皺を寄せる。
「はぁーん、なるほど。それで北山さん、やたら俺に怒ってたんだ」
ヤキモチ妬いてたんだね、と二階堂にばらされ、北山は顔を真っ赤にして口を抑える。
「バ、バカ！そういうんじゃないっ！！」
「ミツ、本当に可愛い過ぎるでしょ」
今度は逃がさないよ、と言わんばかりに、玉森は北山を背後からギュッと抱きしめると、耳にチュッと唇を寄せる。
「嫉妬してくれて、嬉しいよ、ミツ」
「た、玉ちゃん・・・！二人の前なのに・・・！」
「ミツ、可愛い〜！」
「本当に可愛い北山さんって玉森の前だけなんだよなぁ」
玉森に触れられた耳から一気に赤くなるようにして困り顔をする北山の姿に、二階堂と千賀はまるで小動物を愛でているかのような笑顔を浮かべる。すると、玉森は怪訝な顔をして二階堂を見つめる。
「というかさ、バースデーサプライズは結局どうなったの？」
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2018年1月15日 0時
