カップル玉北編 3 side:T ページ3
3 side:T
意識が薄っすらと戻り始めたのを感じて、俺は気を失っていたことに気がつく。そうか、俺はミツとベッドから落ちたんだっけ――
「ミツ・・・怪我してない?」
まだぼんやりする視界の先にいるミツを揺さぶってみるが、返事がない。でも、今のうちに、と俺も俺で何を考えているのかさっきの続きをしようとミツの上に圧しかかる。キスをしようと唇を近づける頃には視界がはっきりし――いや、していないのかもしれない。俺は夢でも見ているのだろうか。
「お、俺の顔・・・!?」
えっ、じゃあ俺は?と自分の身体を何度も見直してみると、さっきまでミツが着ていたはずのパジャマを俺が身に着けていた。
「ミツの身体?えっ、何で!?」
「うーん・・・玉ちゃん、大丈夫・・・?」
自分を心配する声が、自分の声で聞こえてくる――俺は呆然と起き上がる自分の姿を見つめた。
「・・・どうしたの、ボーっとして、俺・・・えっ、俺!?俺が何で二人!?」
これ鏡!?とミツが俺の頬にペタペタ触ってくる。ふにょふにょとする頬の感触を感じたのか、ミツは愕然として口を半開きにした。
「ミツ、信じられないけど、俺たち・・・」
――入れ替わってる・・・!?
「えっ・・・えーーーーーーー!?」
何かの映画で聞いたことのあるような台詞を呟くとミツは一瞬凍りつき、氷が解けたかのように顔を赤くして叫び声を上げた。
「う、嘘だろ、そんな!?」
「だって、あっ、ほらミツの感じるところ触ったらすごい感じるもん!」
このへんとか、と俺はパジャマを脱ぎ捨て上半身裸になると、胸板のいつもミツの感じる場所を手の指で撫でまわしてみる。その都度、ビクッと身体が震えるような快感が走り、思わず少し喘ぎたくなってしまう。
「やめてっ、玉!!変態っ!!」
俺の身体に何をするんだ!と、ミツが俺の手を止めにかかる。思ったより俺って力が強いんだなと自分の身体に動きを止められながらそんなことを考えた。
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作者名:ほわわ | 作成日時:2018年1月15日 0時