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『…ロクスト〜?何笑ってるのよ?』


ロクストというのは昔からアオヌングと仲の良い少年のことだ。

私も幼い頃はよくロクストと遊んだりしていため、結構仲が良い。


『まーた変なこと考えてるでしょ?』


と、一言付け加えてロクストの頬をつねる。


「ちょ、痛いってやめてよレラ…!」


文面だけ見ると嫌がっているように見えるが、つねられている本人を見るとケラケラと笑っている


『ほんとお調子者なんだから。』


「ごめんって!」


このごめんは多分、いや絶対に思っていない方のごめんだろう

そう思いながらロクストの頬から手を離す。


「仲良いんだな、2人共。」


ネテヤムがそう言った


『あー…この子がアオヌングと仲良くてさ、それで私もついでに仲良くなった感じかな。』


「そーそー、俺とレラめちゃくちゃ仲良いからさ〜」


なんて言いながらニヤニヤとした企み顔をネテヤムの方に向けるロクスト。

何故かそれに対抗して少し苛立ちの籠った表情で向かい合うネテヤム。

ツィレヤに視線を送るが、「どうしようもないわ」という視線で返された。


『(もうどうすればいいのよ
…あれ、それより私何か言いたいことがあったはず。)』


『……あ、』


私が突然声を上げたことで皆が一斉にこちらを向く


『そうだ、私ロアクとネテヤムに言いたいことがあって来たのよ。』


「言いたいこと?」


ロアクがそう私に聞く


『あなた達が来た日、うちの弟達が申し訳ないことをしたでしょう?
本当にごめんなさい、悪いことをしてしまった。
ほら、ロクストも』


一緒に頭下げて、と声をかける

2人で申し訳ないと頭を下げる


「…なんだ、そのことか。」


安心したような声でネテヤムがそう言った。


『(なんだって…そんな軽いことじゃ、)』


「俺達は大丈夫だ。な?そうだろロアク」


ロアクの肩に腕を回すネテヤム


「…あぁ。」


ネテヤムは大丈夫だと言った様子だったが、ロアクは何か言いたげな様子だった。


『…けれど言ってしまったことはもう取り消せない。どうかアオヌング達が言ったことは気にしないで

あの子のこと、許してあげて欲しい』


「もちろんだ。」


ネテヤムのその言葉を聞いて私はほっと胸を下ろした

それから私達は、海の美しい生き物や昔話など様々な話をした。


『冷えて来たね。そろそろ戻ろうか。』


私の言葉で皆解散し、家へと戻ろうとしたその時


「…待ってくれ。」


誰かが私の手を掴みながらそう言った。

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レネ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます🫶🏻素敵なコメントを頂くことが出来てとっても嬉しいのですが、お知らせを見て下さると分かる通り続きは出せません〜〜申し訳ないです、ごめんなさい>< (1月21日 16時) (レス) id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。連載当初はネテヤムルートで終わらせるつもりだったので死なせる予定は無かったです〜!!応援ありがとうございます、せっかくのお言葉ですが、ここで更新は終わりにさせて頂きます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)) (1月21日 16時) (レス) @page13 id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きがすごく気になります笑 (1月8日 20時) (レス) @page12 id: 42c5da2094 (このIDを非表示/違反報告)
p - ネテヤムって4ぬ世界線ですか?更新頑張ってください。 (12月31日 19時) (レス) @page9 id: 33f442fbaa (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - むらさきさん» コメントありがとうございます…!マイナーな作品をテーマにしてるのでモチベが中々上がらなかったり、更新が遅かったりするんですけど、応援して下さったコメントを励みに頑張ります!ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年2月26日 22時) (レス) @page11 id: f152a05d5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レネ | 作成日時:2023年2月5日 8時

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