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アズールside
寮内に倒れていたスカラビア生は、気絶しているだけだった…
スカラビアで起きた、ジャミルさんのオーバーブロットで怪我人多数、死者1名…
騒ぎを聞きつけた、学園長が急いで戻ってきた…
「ミラン君…バイパー君をこちらへ…」
学園長がそう言ったが…Aさんの耳には届いていないようだった…
涙を流し、ジャミルさんを抱きしめたまま、離れようとしない、Aさんを、ジェイドが、気絶させ、離れさせた…
「クマノミちゃん…大丈夫かな…」
フロイドが、ジェイドに抱えられたAさんを見てそう言った。
目の周りが真っ赤に腫れている…
「アーシェングロット君…ミラン君を任せます…」
「はい…」
とりあえず、Aさんを保健室に運んだ…
Aさんは、少しすると、物凄い勢いで、飛び起きた。
『ジャミル！！』
飛び起きて、僕たちに目もくれず走り出したAさんが保健室の扉の前で、誰かにぶつかった。
「うお…！」
『…カリム様……』
カリムさんを認識すると、物凄い勢いで、地面に頭をつけた…
『申し訳ありません！カリム様…私が……私のせいで…』
「A！？やめてくれ…今一番辛いのは、お前だ…自分を責めないでくれ…」
Aさんの背中をさすりながら、カリムさんはAさんの頭を上げさせようとしていた。
「オレ、あんなクマノミちゃん見たの初めて……」
Aさんの中で、ジャミルさんの存在がどれほど大きかったのか…
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作者名：ぼろ | 作成日時：2022年4月9日 4時
