恋の関9【ツイステ】 (ページ13)

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『遅くなりました…レオナ様！どうかされましたか？』

「来たか…」

ムクっと起き上がったレオナ様の頭に芝がついていた。

『レオナ様、頭に芝がついていますよ？』

流石に王子様の頭に触れるのはまずいと思ったため、レオナ様の芝がついているところと同じところを、自分の頭で指差した。

「ん」

頭をこちらに寄せてきた。

『……し、失礼します…』

頭の芝を払うと、レオナ様は満足そうにこちらを見た…

「ホリデー帰らないんだろ？」

『あ、はい』

…レオナ様はそう言う情報をどこから仕入れてくるのだろう…

「俺と、夕焼けの草原に帰らないか？」

『え？』

私が、レオナ様と夕焼けの草原に？

『私は…主人のそばを離れるわけには行きませんので…』

「何も、ホリデー中ずっと居ろってわけじゃねぇよ…」

『しかし……』

「息抜きに遊びにこいよ」

ひらりと渡されたのは、夕焼けの草原の王宮の入室許可証…

『そんな…私には勿体無いです…』

「兄貴には、友人がくると伝えてある…これで、もしお前が来なかったら…俺は、兄貴に友達もいない可哀想なやつだと思われるかもな…」

レオナ様は、そういうと、ニヤリと笑った…

『ずるいです…その言い方は…』

「使えるものは使っておく主義でな…」

…このことは、ジャミルに伝えたほうがいいのかな…

…ジャミルに隠し事はしたくない…

ちゃんと伝えないと…

『1日だけ…お邪魔させていただきます…』

「そう来なくちゃな…」

…レオナ様に言いくるめられて、夕焼けの草原に行くことになった。