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ラギーside
「…食べ物の恨みは、おそろしいんスからね…」
半分になったメンチカツを、食べながらジトッとレオナさんのことを見た。
「丁度いいところに、美味そうなメンチがあったからついな…」
「ついな…じゃないッス!あ、そうだ、明日のお昼は、レオナさん自分で飯用意してくださいね?」
そう言うと、レオナさんの耳がピクッと動いた。
「…何でだ?」
「オトモダチにご飯に誘われたので、一緒に食べるんスよ」
「オトモダチ…ねぇ?」
そう言ったレオナさんの顔は少しニヤついていた。
「オサイフの間違えじゃねーのか?」
「シシシッ…レオナさん、イヤな言い方するッスねぇ」
ふと、昨日助けた、同級生の顔を思い出した。
A・ミラン…
昨日、モストロラウンジで、生徒に襲われていた。
「レオナさん、A・ミランって知ってます?」
「Aってやつは知らねえが、ミラン家って言ったらあのアジームの従者の従者やってるところだろう?」
従者の従者ってもう訳わかんないッスね…
「従者の従者って何するんするもんなんスか?」
「ハッ…知らねーよ…そんなのオトモダチに聞いたらいいだろ?」
ちぇ…別にそこまでして首を突っ込みたいわけじゃねーし…まあいっか…
そんなことを考えていると予鈴がなった。
「あ、レオナさん、次の授業!魔法薬学っスよね?先生にオレが怒られるんスから!ちゃんと行ってくださいよ?」
「うるせえな…わかったよ…」
行けばいいんだろ?行けば…
そんなことをブツブツと呟きながらレオナさんは立ち上がった。
今日は怒られなくて済みそうだ…
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ぼろ(プロフ) - 魔朝さん» はじめまして!コメントありがとうございます!すごく励みになってます!これからも、ぜひ見ていってください。 (2021年1月20日 17時) (レス) id: 49b799caca (このIDを非表示/違反報告)
魔朝 - 続編でも頑張ってください! (2021年1月20日 7時) (レス) id: 7770b6a244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼろ | 作成日時:2021年1月18日 21時