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ガツガツ…
「んー、うめぇッス!」
満面の笑みで、お肉を頬張るラギーさんを横目に、私はお財布の中身を思い出した…
…きっといけるはず…
最悪、給料から天引きしてもらおう…
そんなことを心配していると…
ガチャーーーン…
キッチンの方からものすごい音がした。
『ラギーさん、どうぞ、ゆっくり!』
「大変そうッスね」
急いでキッチンに戻ると、作り置きしておいた、ビーフシチューの鍋がひっくり返っていた。
「クマノミちゃん…ごめんなさい…」
フロイドさんは、寮生の胸ぐらを掴みながら、私の顔を見るなり、そう呟いた。
『フロイドさん!?何があったんですか?怪我は?』
「怪我は、大丈夫…でも、こいつが…」
フロイドさんが、マジカルペンを寮生に向けた。
『お、落ち着いてください!フロイドさん!とりあえず離して!』
そう言いながら、胸ぐらを掴んでいる、手を掴んだ。
「離して、クマノミちゃん…こいつに1発入れてやらないと、気が済まない…」
絶対絞める…
敵意剥き出しのフロイドさんを必死に抑えていると、アズールさんと、ジェイドさんが騒ぎを聞きつけて、キッチンに来た。
「フロイド…落ち着いて…」
そういうと、ジェイドさんは、フロイドさんを抑えた。
「チッ…」
そう言って、寮生の胸ぐらを離すと、ヨタヨタと後退りして、壁にぶつかった。
「…何があったんです?」
アズールさんの問いかけに、フロイドさんは、興奮しながら答えた。
「こいつが、急にクマノミちゃんの作った料理になんか入れてたから!」
壁にぶつかって、座り込んでいた寮生がマジカルペンを私に向けた。
「クマノミちゃん!!危ないっっ!」
『っっ!?』
咄嗟に、防御魔法を展開した。
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ぼろ(プロフ) - 魔朝さん» はじめまして!コメントありがとうございます!すごく励みになってます!これからも、ぜひ見ていってください。 (2021年1月20日 17時) (レス) id: 49b799caca (このIDを非表示/違反報告)
魔朝 - 続編でも頑張ってください! (2021年1月20日 7時) (レス) id: 7770b6a244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼろ | 作成日時:2021年1月18日 21時