きっと、何度でも【岩谷翔吾】 (ページ4)

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夢の中へページ4

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翔吾side

この仕事に就いてる身としては有難いことに、その忙しさで目まぐるしく時間が過ぎていくような感覚だった。

力矢「お疲れ様でした、乾杯！」

「「かんぱーい」」

BATTLE OF TOKYOの全日程が終了し
RAMPAGEだけでの打ち上げ

全体の打ち上げはもう終わったけど、4・5月組の誕生日を落ち着いて祝えてなかったのもあって
16人で集まることになった。

単独ツアー終わってから、間髪入れずチア男子の宣伝であたふたし、その後すぐBOTが動き出して

こうやって落ち着いて皆で飲むのは本当に久々で、素直に楽しみにしてた。

陣「翔吾最近忙しそうやったからな～、思う存分飲みや」

翔吾「言われなくても飲んでますよ」

陣「ほらほら、ダンダンチアダンー」

翔吾「それ悪いっすよ、コールにすんのはやめましょ」

疲労が溜まってたのか、いつもこのくらいじゃなんともないのに今日は酔いが回るのが早かった。

…割と早い段階で気づいてたけどな、

彰吾「なにしよっか。あ、そろそろ日本酒ありじゃない？」

翔吾「おーやましょうさんいいっすね～」

楽しくなってる、酔いが回ってる
その自覚はちゃんとあったけど

メンバーだけのこの感じ久々だし、まだ俺もみんなの盛り上がりにはついていきたくて
周りのペースに合わせて、アルコールを流し込んでいたら

翔吾「…すいません、ちょっと消えます」

壱馬「大丈夫？」

翔吾「うん、大丈夫」

口ではそう言うけど、かなり限界だった。
無理したらこうなることくらい分かってんのに

出口のところで顔真っ赤にして横になってる北ちゃん
いつもなら声かけるけど…今はごめん、俺もそれどころじゃない。

一気に上ってくる吐き気にトイレに駆け込んで、10分

翔吾「はあ…」

それでもまだ消えない気持ち悪さに、仕方なくトイレから出た俺はさらに盛り上がりがヒートアップしてる個室に戻って、すぐ横になった。

みんなお酒が入ってきて、各々好きな事をやり始めてるから、俺の事は誰も気にしていない。

個室の隅で横になると、すぐに眠気が襲ってきて
俺の目の前で、昂秀と健太さんが何かを言い合っている記憶を最後に、気づいたら夢の中にいた。

偶然にもまた、あの日と同じような夢の中に。