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モトキside
しばらくして、少し泣き声が小さくなってきた頃、Aが遠慮がちに声をかけてきた。
A「…あ、の……モトキ…？」
『…ん？』
A「もう大丈夫だから……。」
『うん？』
A「……は、離して？」
『…………。』
そこで改めて今の状況を考えた。
……待って、すっごく恥ずかしい。
慌ててAから手を離して謝った。
必死だったとはいえ、いきなり抱きしめるって俺何してんの！？Aからしたら親友とはいえ好きでもない男から抱きしめられたってことじゃん！
でも、Aは嫌じゃなかったって言ってくれて、少しほっとした。
そのあと、Aからストーカー被害にあっていることについて聞いた。
内容を聞いて、言葉を失った。
約1週間、ずっと1人で耐えていたのか。
A「…何も相談せずにいた事、ほんとにごめん。」
どうして、この子は全部1人で背負おうとするのか。
もう一度ちゃんと相談してほしいと伝えた。
俺達がついてるから。
君に頼られて、迷惑だなんて思うはずがない。
俺たち全員、Aを本当に大事な親友だと思ってるんだから。
……俺にとっては、大事な想い人だけどね。
ストーカーの件、シルク達に伝えないといけない。シルクの家に行こうと言うと、Aの顔が陰った。そこで、"次はオマエの番だ"と書かれた手紙のことを思い出した。
…歩いていくのは危険か。
Aの車があるけど、さすがにこんな状態のAに運転させる訳にはいかない。
そこまで考えれば、次の行動は決まっていた。
スマホを取り出し、電話をかける。
ン〈もしもしー？〉
『あ、ンダホ？まだシルクの家にいる？』
ン〈え？うん、いるけど…。モトキAと一緒にいるんでしょ？〉
『うん、今Aの家。』
ン〈なんかあったの？〉
『うん、ンダホ号でAのアパートの前まで迎え来てくれないかな。』
ン〈え？いや、いいけど…。〉
『じゃあお願いね。』
ン〈わかった、すぐ行くよ。〉
電話をきって、Aに向き直った。
ンダホがすぐ来てくれると伝えると、Aは安心したような、でもやっぱり少し泣きそうな顔で俺はエスパーなんじゃないかと言ってきた。
その問いかけに少し笑ってしまった。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます！申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (
レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか？ 楽しく読ませていただいてます｡ (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー！！続き！！！早く！！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リィオ | 作成日時：2018年6月6日 21時
