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モトキside
控室に入ると、みんなが駆け寄ってきた。
ン「モトキ！」
ザ「ほんとに？本当に、Aがいたの……！？」
ダ「信じらんねぇ……。」
ぺ「やっと、見つけられたんだ…！」
『……。』
マ「どうした、モトキ？」
喜ぶみんなを前に、浮かない顔をしている俺を変に思ったのかマサイが問いかけてきた。
『俺も、うれしかった。泣きそうになるくらい。だけどさ……Aはずっとつらそうな顔してんだよ。最初、逃げようとしたし……。』
シ「……。」
『A…、俺たちに会いたくなかったのかなぁって…。』
そんな考えが頭をよぎって、怖くなったんだ。
全員が俺のその言葉を聞いて、静まり返る。
その沈黙を破ったのはシルクだった。
シ「……あいつは、俺たちと会うことを了承したんだろ？そもそも、俺たちに会いたくないなら、こんなところにいねぇよ。」
それに、
シ「あいつが俺たちの前からいなくなった理由を思い出せ。」
『…！』
そうだ。そうだったな。
シルクの言葉で思い出した。
Aはフィッシャーズを守ろうとしたんだ。
昔、みんなで集まって、
馬鹿やってた時のAは
あんなに笑ってたじゃないか。
自分よりも他人を優先して、
俺たちのことを一番に考えて、
いつも人一倍頑張っていた。
そんなAのことを俺は好きになったんだ。
会いたくないなんて、そんなこと絶対にない。
あの楽しかった思い出は否定させない。
『ありがとう、シルク。きっとAに会えて、ちょっと動揺してたんだ。こんな弱気になるなんて俺らしくなかったね。』
シ「まったくだ、変なこと考えやがって！」
『ごめんwww』
他のメンバーも一緒になって笑ってた。
話し込んでたら時間はあっという間に過ぎていて、スタッフさんから声がかかった。
「フィッシャーズさん！そろそろスタンバイお願いします！」
「「「「「「『はーい！』」」」」」」
シ「よっしゃ！お前ら、準備はいいか！」
ン「おっけー！」
ぺ「歌うぞー！」
ザ「回るぞー！」
『なんだそれwww』
マ「カメラは任せろ！」
ダ「お前らがんばれー」
「「「「「『いや、お前も頑張れよ！！』」」」」」
全員でダーマに突っ込んで、また爆笑した。
シ「絶対イベント成功させて！Aに会いに行くぞ！」
「「「「「『おう！！！』」」」」」
シルクの掛け声で、ここにいるメンバーの心が一つになった。
早く、早く。
また、君に会いたい。
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作者名：リィオ | 作成日時：2018年5月1日 1時
