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シルクside
放課後
ンダホの家にフィッシャーズ全員集まって今日あったことを話した。
Aがいなくなった理由を知った時、他の奴らの柳田に対しての怒り様もやばかった。
だけどそれと同時に暗い空気が漂う。
肝心のあいつの居場所は分からないままだ。
連絡先も分からないから結局帰ってこいとも伝えられない。
もどかしい。
何も出来ないことが歯がゆい。
ン「……俺さ、諦めたくない。」
『…ンダホ?』
沈黙の中でンダホがゆっくり語り出した。
ン「Aがさ、俺たちの前からいなくなるって選択肢を選んだ時、どんな気持ちだったんだろうってずっと考えてた。俺たちのこと嫌いになったのかなって。でもさ、今までの動画を見返すと、あの子すっごく笑ってるの。その笑顔が嘘なんて思いたくなかった。今の話聞いて確信持ったよ。
やっぱり、Aは俺たちのこと大好きなんだなぁって。」
自惚れかな?ってンダホが小さく笑うと、暗かった空気に少しだけ光がさした。
ン「ここでA探すの諦めたら、絶対に後悔する。だからね、俺は見つけるまで探し続ける!」
ザ「……おれも!」
ン「!ザカオ………。」
ザ「やっぱりさ、Aには俺らがいないと!きっと寂しくて死んじゃうからさ!」
ザカオの一言で誰かが吹き出して、笑いが全員に伝染していった。
そうだよな。俺らはこうでなくっちゃな。
『よーっし!お前ら!あの馬鹿を絶対連れ戻すぞ!』
世界のどこにいようと絶対に見つける。
また8人で笑うんだ。
※補足説明
登場人物設定にはンダホとザカオがA様をずっと探し続けてるとありますが、この2人が筆頭に動いているという意味です。ほかのメンバーも各々協力してA様を探しています。
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作者名:リィオ | 作成日時:2018年5月1日 1時