21 ページ25
.
迷いに迷った末、私はミルクティーを頼んだ
童磨先輩は「いつものやつで」という一言で注文を済ます
いつものが通じるってことは本当に常連なんだな
「なんだ。他に食べ物とか頼めばよかったのに」
『いやあ。飲み物だけで充分ですよ』
「別にいいのに。俺の奢りなんだし」
私はさすがにここで食べ物を頼むほど、図太い神経は持ち合わせていない
奢りだって言わせたんだから、少しは遠慮するのが当たり前じゃないだろうか
あ、善逸は例外だけどね
「お待たせ〜」
数分も経たずに運ばれてくる飲み物
先輩の前には湯気が立つマグカップが置かれ、私の前には氷が入ったグラス
ごゆっくりどうぞ、探るような笑顔を残して立ち去るおばさん
きっと私と先輩の関係を探ってるんだろうな。側から見たらカップルだろうし。
はあ辛い。奢ってもらえるとはいえ、なんで誘いに乗ったんだ…
ため息にならないため息を吐きながら、グラスに刺さったストローをゆっくり回すと、氷がカラカラと音を立てる
チューっとミルクティーを吸うと、やだ美味しい
甘くて。あまくって。
「どう?美味しい?」
右肘を机について、顔を傾けながらニコニコと笑っている先輩
その視線の先は紛れもなく私…
終始見られていたらしい…悪趣味だ
いや、というか罪だこれは。
心の中は空っぽそうで、なんの汚れも知らなさそうなその笑顔
愛しい人を見るかのような、そんな
そんな目で私を見ないで______
「あれ?もしかして『美味しいです』
「なぁんだ。てっきり」
先輩はグラスに手を伸ばして自分も飲もうとするもんだから、私は慌てて死守する
危なかった
『そういえば、先輩のそれは?』
「あぁ、これ?コーヒーだよ」
ほのかに香る大人の匂い
「飲んでみて。ここのコーヒー、ほんっとうに美味しいから!」
『えっ、いや』
せっかく死守したというのに…
今度は相手から間接キスしてこようとするなんて…!!
____________________________________
あんまり更新できないからか、お気に入り登録者がどんどん減っていて悲しい作者です( ; ; )
ちょっと重た目の話だから、やっぱり面白くないのかな?色々考えてしまう、、
わあん。これからもっとがんばりますね(;ω;)
444人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - 留射磨(ルイマ)さん» きゃあ!好きだなんて言っていただけて光栄です( ; ; )待って(笑)サイコロナステーキ先輩は笑いました(笑)ルイマさんも、お身体にお気をつけてくださいね(^^) (2020年5月7日 22時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
留射磨(ルイマ) - すごい好きな作品です最近例のウィルスで大変ですよね 悪鬼滅殺ならぬ悪菌滅殺!がんばりましょう!サイコ口ナステ一キ先輩にまけるなっっ! (2020年5月7日 17時) (レス) id: 6a1df0e410 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - mustardさん» わあん!コメントありがとうございます(泣)作家、、なれるならなってみたいです(笑)あっ、、心臓がなくなっちゃう…みたいな話が好きなんです!素敵だなんて言っていただけて本当に嬉しい限りです( ; ; )私はmustardさんについていきます…!!! (2020年4月25日 15時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
mustard(プロフ) - 作者さん…本当作家さんなりましょ???ヒナちゃんみたいに()甘酸っぱくて切なくて。それが繊細に書かれていて、凄く素敵な小説だと思いました…!もう作者さん一生ついて行きます…!!! (2020年4月25日 6時) (レス) id: e36ed0dc7b (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 七七四さん» お久しぶりです〜!どうなるんでしょうか、、弐の方で大きく話が動きますので楽しみにしていてください!わあ、、楽しみの一つだなんて光栄です(泣)一気更新を目指してたくさん書いていますので、しばしお待ちを〜!本当にお互いに安全第一で過ごしましょうね! (2020年4月17日 23時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2020年3月3日 11時