先輩は教祖らしい 壱 【童磨】

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久々に学校に行くと、さすがに私が登校しないことに心配したのか、何人かが私に大丈夫かと声をかけてくれた


まあ陰キャ仲間みたいな感じだけど。


でもそうやって細々と生きている私の元に、嵐がやってきた_____




「A！大丈夫か！？」

「お前！倒れたんだってな！」

『もう大丈夫、倒れたけど無事だよ。ありがとう。でもそれより、学校内で話しかけないでって言ったでしょ』



嵐の正体、それは炭治郎と伊之助


世話焼きの善逸は、私の帰る支度が終わるのを待ってくれていたけど、これ、善逸が二人を呼んだんだな？


放課後だから教室には誰もいないけど、こうしてバカでかい声で話すのは辞めてほしいものだ


小声で注意すると、二人ともごめんと言ってシュンとなる


いつもこうして注意するとしょぼくれてしまうから、これも困ったものだ


可哀想だし、申し訳ない気持ちで一杯になるから、どうしても許すしかなくなってしまう



『…わかったわかった。で？今日も善逸の奢りなの？』

「ハ！？なんでまた俺！？」



困った時は善逸に丸投げしてしまえ


それが一番いい


声がデカイのは良くないけど。



「順番的にAじゃないの！？毎回俺に奢らせるなんて、俺ヒモじゃねえか」

『えー、今更？』

「いつにもましてヒドイ！」

『いいじゃん。私病み上がりだもん。ね〜、伊之助！』



善逸との会話がポンポン進んで、炭治郎は圧巻


というか顔が赤い…？どうした…？


伊之助と肩を組むと更に顔が紅潮してる…




「そうだな！紋逸！お前が奢れ！」

「ハッ！？なに意気投合してんの！？意味わかんないんだけど」




善逸の目、血走ってるんだけど、、平気？ちょっとやりすぎ？


まあそうやって怒りながらもどこがいいか聞いてくるあたり、さすが善逸なんだよな



『クレープが食べたいなぁ〜』

「よし！連れてけ！！」

「ア"ー！！もうわかったよ！！」



私と伊之助は仲良く歩き出す


善逸を炭治郎が宥めながらあとに続く



「そういやお前、もう平気なのか？」



後ろの二人に聞こえないようにコッソリ聞いてくる伊之助


あぁ、気にしてくれてるんだね



『うん、大丈夫だよ』

「そうか！なら安心だな！」




へへって野生児が笑うのが可愛くて、犬を手名付けたみたいで。


伊之助って可愛いな、ペットにしたい


ありがとうと頭を撫でるとニカってもっと笑うの(炭治郎にはそーゆーのは他所でやれよ！と後で怒られた)

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