先輩は教祖らしい 壱 【童磨】

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3日後、私は久しぶりに学校へ登校した


あれからなんとなく、また学校内でバッタリ先輩と会うのが怖くて3日間サボってしまった



3日ぶりだからちょっとドキドキするけど、いつも通りギリギリの時間に登校する


チャイムが鳴る3分前くらいに教室に入る


ガラリと教室のドアを開けると一斉に集まる視線


ジロリとみんなが私を見る




え？なに？


いつも通り陰キャらしく教室に入っただけなのに。


私、なんかした…？


これっていじめの始まりだったりしない？


陰キャだけど今までいじめられていたわけではないから、なんだか不安だ


あとでカナヲに聞かないと…


恐る恐る席について、1限が始まるのを待った




キーンコーンカーン



授業が終わって私は急いでカナヲの元に向かおうとする


ロッカーに教科書をしまいに行くついでにね、


けどグッと思いっきり引っ張られる手


っ！？なに！？！？


ロッカー付近は人が集まるから、誰が私の手を引いているのかわからない


訳もわからず教室を出ると、人混みから抜けたからようやくわかる


犯人は金髪のアイツ_____



善逸だった



なんでアンタが！？やめてよ誤解されるんだから！！


すれ違う人が度々私たちをガン見する


なんであの陰キャの子が？なんて思っているんだろう


私だって知りたいわよ、今のこの状況



私は思いっきり手を振り払ってその場に立ち止まる




『なんなの！？いきなり！』

「悪かったよ。ごめん』




善逸はそっぽ向きながら謝る


絶対悪いと思ってないもん、その表情




『ねえなんで？』

「学校では話しかけるなって言うから。じゃあ無言で連れ出すしかなくない？って思って」

『有り難くない。全然有り難くないから！まだ話しかけてくれた方がマシ』

「まあ聞いてよ。これ聞いたら連れ出してくれてありがとうってなるから」

『なに？』



聞いてやろうじゃないの。そのありがたい話とやらを。


やれやれと言わんばかりの顔で私を見る善逸




「今朝な、童磨先輩が教室に来たんだよ。Aはいるかってな」

『あー、、』



納得


だからみんな私を見てたんだ


あの先輩…許さん



「いないって答えたら伝言頼まれた」



善逸は気怠そうに腕を組んで仁王立ちする


そうだよね、童磨先輩と善逸、性格が合わなそうだよね…


確か前に善逸、先輩のこと嫌いって言ってたし

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