最 後 の 願 い 。【童磨】

肆 ページ4

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私は月に2回、
蝶屋敷に訪れ診察と薬を貰いに来ている.





「 体調はどうですか？ 」



『 まぁまぁかな.…
たまに息苦しくなる時があるくらい. 』




お腹に聴診器を当てるしのぶ.



相変わらず、肺雑音が聞こえるみたい.










昔から肺が弱かった.



子供の頃は酷くなかったけれど、大人になるにつれて症状は悪化して行った.







鬼殺隊に入り、呼吸を使えば使うほど、
私のからだは蝕まれ悪化して行った.





自分でもわかっていた.



このまま呼吸を使えばいつか死ぬと.









それでも、鬼を斬る必要があったから＿＿＿＿










ある時の任務で、重症な発作を起こしてしまった.





原因は単純、無理をしたから.










それを境に、
これ以上は戦えないからだになってしまった.





だから、鬼殺隊を引退した.










「 できる限り安静にしていてくださいね 」



『 うん、ありがとう 』





病室の空いた窓から優しい風が吹き込む.



その風が暖かくて、心地よかった.















しのぶにはまだ話していない.



医者から余命を告げられていることは.










「 そうだ、少しお茶でもしていきますか？
新しい茶葉を頂いたんです. 」



『 じゃあ少しだけ！ 』






しのぶの淹れるお茶は最高に美味しいから大好き.












こんなお茶会ももうできなくなってしまうのか.










ねぇ、しのぶ.



最期に、

しのぶとカナエさんの願いを叶えられそうだから



少しだけ待ってて＿＿＿＿





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