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「あぁ、今日車なの。だからこっち」
いつものように駅へ向かう出口に歩いていこうとする私の手を自然に引く。
「…まだ社内なのにいいの」
「…恥ずかしい？」
真っ赤になってうつむく私を見て、意地悪な笑みを浮かべながらつないでいた手を恋人つなぎに組み直す。
自分だって耳赤いくせに。
心の中で言ってみるけれど、私の方が沸騰しそうなのは言うまでもないから黙っておく。
櫻井くんの車に乗るのは2度目なのに、やっぱりまだ緊張している私を見て今度は優しく笑う。
「なに緊張してんの、ほらどーぞ」
さりげなく開けてくれたドアは、やはり運転席の隣で。
「…ありがとう」
私たちを乗せた車は、クリスマスのイルミネーションで一段ときらめく町を走る。
クリスマスまではあと2週間ほど。
ふと、隣でハンドルを握る彼を見つめる。いや、彼に見惚れるというのが正しい言い方なのだけれど。
「ん？どしたの？」
「……。」
赤く光った信号を合図に、こちらにそっと手を伸ばす。その手が頭にぽんっと乗ったのもつかの間、すぐに青に変わる。
「続きはディナーのあとで」
ふふっと笑って楽しそうに前を向いて、見慣れた景色の中に車を走らせていく。
これってもしかして……
「さっ、着いたよ」
そこはやはり、あの温かい空間で。
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嵐love(プロフ) - 読みました。素敵なお話ですね。高校生の時好きな気持ちをしまって再会してまたお互いに好きになるのが素敵だと思いました。このお話しを読んでいたらラテが飲みたく為りました。私は、紅茶が好きだけどほんのり甘さがあるラテも好きです。読んでいて暖かい気持ちです。 (2018年8月13日 20時) (
レス) id: 6370002464 (このIDを非表示/違反報告)
奏音♪*(プロフ) - kiyomiさん» コメントありがとうございます！この話はわたしの理想を詰め込んだものですので、私的キュン要素いっぱいです(笑) (2018年1月20日 12時) (レス) id: 9976b98c05 (このIDを非表示/違反報告)
kiyomi(プロフ) - 最後の一言にキューンと来て、はじめから読み返しました(笑)続き楽しみにしてます！ (2018年1月20日 3時) (レス) id: 270ddf4879 (このIDを非表示/違反報告)
奏音♪*(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます！更新が少なく、完結まで時間はかかりそうですが、ぜひ最後までお楽しみください(^^) (2017年11月13日 23時) (レス) id: de76f9c917 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 真面目な２人が付き合うことになって嬉しいです(^^♪引き込まれるよに１を読んでしまいました題名から悲しい最後になるのかな？とか(;_:)ドキドしながら応援してます続き楽しみです。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: f804277326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏音♪* | 作成日時：2017年11月5日 13時
