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【まふまふ】Fiction/Touka ページ25

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_……『世界最後の日まであと2日になりました』




新しい元号になると共に国の偉い人が
テレビで淡々と語ったものは世界の滅亡。
まだ高校生なりたての私には
どうも受け止めにくい事で
頭が良い親友のまふまふに電話したことは忘れられない。




「 もうあと2日だって、まふまふさん 」
「 これだけ一緒だと時間がマヒするね 」
「 今日も、一緒にいていい? 」
「 ____仕方ないなあ 」





どんなときでも、彼は一緒にいてくれた。


それはきっと、最後の日も変わらない。
いや、変わってほしくない。





ぽんぽんと隣を叩かれたので
横に座ると嬉しそうに話し出した。

まわりが心配するほどの大喧嘩も
家出騒動も、旅行のときも
そんな過去話をソファに深く沈んで思い出す。





「あの時のA、すごかったよね」
「あのお茶事件!恥ずかしいからやめてよ」
「えー、面白いのになぁ」
「あ!また今度さ、休みが合えば遊びに−……」





存在しない未来のことをつい、考えてしまう
ごめん、ごめんね。

より寂しくさせるだけなのに、ごめん。



「ごめん」
「ううん、こちらこそ………もう寝る?」
「うん…おやすみ」





寂しい気持ちが、空回りしてしまった。
そんな顔をさせたくて言ったわけでない。
それはきっとまふも分かってくれている…はず。



「(好きな人と一生話せないなんて寂しいじゃん)」
「(怒ってない、といいな)」



そんな気持ちを知ってほしくて、
引き止めてほしくて部屋から
少しだけ大きな音を立てて出た。

***→←***



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作者名:作者一同 | 作成日時:2019年10月5日 5時

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