浮雲49 ページ19
恭葉「う…あ…」
……はあ。
時折苦しそうに顔を歪め眠る恭葉を見つめ隣にいるジョットが息を吐く。
冬が深まり肌寒くなってきた師走のとある日。
僕とジョット、恭葉は病院のとある一室にいた。
事の発端は高熱で恭葉が倒れた事から始まる。
30分ぐらい前、執務作業に追われていた恭葉が突如倒れ草壁の手によって病院搬送。
医者からは風邪と診断され今日から三日間入院する事になった。
雲『……恭葉って馬鹿だよね』
未だ意識を取り戻してない恭葉を見つめながらポツリと呟く。
雲『全然大丈夫じゃないのに見栄張って大丈夫のフリをする』
恭葉はいつもそうだ。
一人でなんとかなると過信してなんでもこなしてしまう。
雲『だから体調崩すんだ』
だからなのかほっとけないし目が放せない。
そんな彼女の一喜一憂が僕の心を乱すようで…
雲『本当ムカつく』
モヤモヤとした気持ちが心の中で渦を巻く。
ｼﾞｵ『……雲雀恭弥は恭葉の事、大切なんだな』
雲『……見守る対象だからね』
ｼﾞｵ『いやそーじゃなくてな…』
……何が言いたいの？
睨めばジョットは少し苦笑う。
ちょっと、なんで笑うのさ。
文句を言おうと口を開けば不意に掠れた声が聞こえた。
そちらを向けば恭葉がうっすらと目を開け天井を見上げている。
ｼﾞｵ『恭葉、起きたか？』
恭葉「……ジ、オ？それにきょ、うも…ここは？」
それにって何？
僕はついでなの？
雲『病院。どうしてこうなったのかわかる？』
恭葉「……いや。
確か書類を片付け、てて…それからの記憶がない」
ｼﾞｵ『全く、熱があるのに学校へ行くとか無理をするな、お前は』
恭葉「熱……あぁ、朝からだるかったのはそのせいか」
雲『それと三日間入院することになったから』
恭葉「入院……？ただの風邪で？」
ｼﾞｵ『恭葉の場合、ぶり返した風邪だ。一週間ぐらい前、風邪気味だったってこと忘れてないか』
恭葉「……忘れてた」
…ホント、恭葉って自分のことに関しては鈍すぎる。
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恋歌 - 面白い!!!!!更新頑張って！！！ (2017年7月16日 9時) (
レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 待ってました！ジョットさんと雲雀さん、恭葉の三人(？)のトリオが好きです！もっと雲雀さんが恭葉にデレ... あ、いやナンデモナイデス (2017年3月20日 7時) (レス) id: f2bd6f6292 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 更新、応援しています！ (2017年2月12日 11時) (レス) id: b678ce8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 今日読み始めました。そしたら、おもしくて最後まで読んでしまいました！更新、頑張って下さい！ (2017年2月4日 16時) (レス) id: bc585550e9 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも陰ながら作者様の作品を楽しませていただいています！無理しない程度に頑張ってください！応援してます!!ヽ(*´∀｀)ノ (2017年2月1日 0時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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