Episode 3-23 ページ23
「派手にぶっ放しおって……。俺の魔力ごっそり消えたで。」
「魔力のバケモンやろ、コネシマさん。寧ろ俺に勝るとこそこしかないんやから文句言わんでください。」
「ンなにをぅ！？ お前なんか俺のスーパーコネシッマクラッシュで一撃粉砕やからな！？」
巨大な氷壁を前に、腕を振り上げる男。そんな姿にハッと一笑。
いつもの光景だ。
「大体、悪魔二人に人間一人が喧嘩ふっかけるなんてアホなんすか？ あ、アホですよね、知ってました。わざわざ言葉にせんでもそうでしたね、すんません。」
「あぁん！？ 主人に蹴りかますほうがよっぽどアホやろ！？ 主人を殺したらお前も道連れになるんやで！？」
「はぁ？ 当たり前でしょ。」
怠惰の悪魔は男に背を向け、どこか遠くを見据えた。
「願いを叶えるためにあんたは俺と道連れになることを選んだ。俺の願いで俺と心中するんやから、みすみすこんなとこで死なれたら困るんすよ。コネシマさんを殺すのは俺なんすから。」
「ショッピ………。」
声音を落とし胸のうちを語る怠惰に、男は眉を下げた。
あのときの約束……覚えてくれてたんか……こいつなりにちゃんと考えてるんやな……。
そんな感動に胸をいっぱいに満たし、
「いや、それとこれとは話がちゃうやろ？ だからってなんで俺のどたま狙って蹴りに来た？ 殺気こもってたよな？？」
「ちっ………余計なこと気づきよって……。ほら、他のやつに殺られるくらいなら先に俺が殺ろうの精神すよ。」
「理由になっとらんわアホ！」
いつもの光景。そう、この仲が良いんだか悪いんだか分からないのも日常茶番時だった。
「ほんと、面白いご主人やな、怠惰！」
そんなくだらない掛け合いを繰り返していると、ゴォッと轟音が鳴り響いた。
氷がまたたく間に燃え盛る炎によって溶けていく。
煙から姿を現すのは2つの影。
1つの影が息を吸い込み、怠惰を指差しながら叫んだ。
『ゴゥゥォラッ怠惰この野郎！ 私の心を弄びやがって！ 正直てめぇの顔面ド好みだけど、このままじゃ私のモヤモヤ晴れないし、とりあえずぶちのめしてやるぜ！ トントンが！』
「………ま、俺のご主人も十分おもろいわ。」
第2ラウンドが、始まる。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
