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夜､少し散歩をしようと二人で砂浜を歩いた｡
一日中､誰にも邪魔されず二人きりであることに身体から変な力が抜けていた｡
しばらく歩いて俺たちは砂浜に腰を下ろし､目の前の海を寄り添いながら見つめた｡
北斗から伝わってくる温かさと優しさと愛に包まれて､これ以上の幸せなんて存在するのだろうかと思った｡
『...このまま､時間が止まればいいのに｡』
『...そうだね｡』
そう言って北斗は手を握ってくれた｡
『...北斗｡』
『...んー??』
『...北斗が俺に好きだって言ってくれた時｡』
『...うん｡』
『...あの日､俺はやめようと思ってたんだ｡』
『...｡』
『...全部､遠ざけて背を向ければ｡月日が､時間が解決してくれるだろう｡いつか､良い思い出として感じられるかもって｡』
『...｡』
『...分かってたことなのに｡そんなこと出来っこないって｡でも､離れなきゃって｡じゃないと､すがり付いちゃうって｡』
『...｡』
『...現に､もう俺は北斗が居なきゃ生きていけない｡息の仕方さえも分からない｡』
『...｡』
『...でも､すごく怖い｡』
そう言うと北斗が腕を回してきて､俺は北斗の肩に頭を傾けて預けた｡
『...この幸せは永遠には続かないんだ｡終わりが必ず来る｡』
『...｡』
『...その時が訪れたら､悲しくて苦しい｡』
『...｡』
『...側に居たいけど､それと同じくらい離れたくなる｡』
『...京本｡』
『...見られたくない｡』
『...｡』
『...北斗との幸せ､崩したくない｡』
そう言うと背中を摩られて､俺は体勢を整えて北斗を見つめた｡
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seri(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます｡今､外しました｡今回､外し忘れていたみたいです｡ (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 3d0ba2a134 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか？ (2019年9月16日 10時) (レス) id: 6cf0053b79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年9月16日 9時
