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ボフッ
その音に驚いたお前は顔を上げて俺を見つめた。
やっぱり間に合ったか。
さすがすぎるわ。
しばらく俺を見つめていたお前は次第に瞳を潤ませてぽろぽろと泣き始めた。
「…怖かったか。」
自分でも驚くほど優しい声が出た。
その言葉に答えず、俺のシャツを掴んで顔を埋めるお前。
その部分は少しずつ冷たくなって、濡れていく。
「やっぱり、飛ぶの今度にせんか。」
落ち着かせるように背中と頭を撫でて優しくいう。
「ほんとに飛べる日目指して。」
とんとんと背中を優しく叩き、顔を上げるように促すと少し目が赤くなったお前が顔を上げた。
俺はお前のふっくらした唇にキスを落として、続ける。
「もうちょっとだけ、一緒に生きんか。」
小っ恥ずかしかったから最後に言った愛してるはめちゃくちゃ小声になったけど。
でもちゃんと聞こえたのか、小さく笑って声を出した。
『…私も、愛してる。コネシマ。』
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作者名：rey | 作成日時：2022年9月2日 9時
