約束するエイトフット ページ8
ふと考える。このハロウィンが終わってしまったら彼はどうなってしまうのだろう。きっと元の世界に戻るのだろうけどまた彼は戻ってきてくれるのだろうか。
「ジョーさんはやっぱり元の世界に戻るんですよね?」
「そうだな。」
彼は相変わらずの態度で私なんて彼の中では関係ない存在だと思うと悲しくなる。私はジョーさんと別れるなんて嫌なのに。
「じゃあ、もう会えなくなるんですね。」
そう、会わなくてなって元の生活に戻るだけだ。ジョーさんのいない元の生活か…。
「もう会えないなんて言うな」
何時にもなく真剣な表情をするジョーさん。
「ごめんなさい。」
咄嗟に謝ってしまい。堪えていた涙がポロリと溢れる。
「泣くなよ。最後じゃないんだから」
「でも、もう」
「会いにいく。ここでまた会おうぜ。それまで忘れるなよ」
「忘れない。忘れるはずない!絶対に会いに来てね。心にはいつも俺がいるだろ?なんて言わないでよ。本当に来てよ」
「俺がそんな事いうわけねーだろ?お前が心から会いたいと思えばいつだって会いに来てやるよ」
「本当に?」
「嘘はつかねーよ。またな」
彼は優しく微笑み、私の頭にポンと手を置いた。優しい手にまた涙が溢れた。
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エメラルドの猫(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉ありがとうございます^^ゆっこさんもMP推しなんですね♪MP好きな方に読んでもらえて嬉しいです!これからも楽しんでもらえるように頑張ります。 (2016年11月16日 18時) (レス) id: 7165599c43 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - コメント失礼します。どれもとっても素敵な小説で、思わず惚れてしまいます(*´ω`*)私もMP推しなので、MP君がたくさんいて嬉しいです!これからも更新頑張って下さい! (2016年11月16日 17時) (レス) id: 65ea4b25bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エメラルドの猫 | 作成日時:2016年10月5日 17時