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「アイツはお行儀良く本ばかり見てたからな…お前ェのようにこんなお転婆なガキじゃ無かった」
『私だってお行儀良く本だって読むわよ』
クスクス笑って懐中から
黒縁のモノクルを取り出し左目につける
縁についている小さなボタンを押せば
左側で見たとき視界が全て緑の線で見えてしまう
空気の流れや
磁気を視覚化させる事が出来るモノクルだ
辺りを見渡せば明らかに空気の流れが不自然に
下へ向かったり逆に上へ向かっている部分を
見つけた
『ほら、不貞腐れないで手伝って』
「………」
不貞腐れてねェよと言いたげな表情の紅丸に
此処の瓦礫を動かしてくれと頼む
しぶしぶ動かしてやればそこにあったのは
新しく地面を固めたコンクリートがあった
『他の場所に比べて此処だけ新しく埋め固めたみたいね』
此処壊せるかしら？と言う前に
紅丸の踵落としが炸裂した
バゴォと音と共にコンクリートは弾け飛び
土煙が上がる
『……………』
「…中は空洞になってんのか」
ガラガラとコンクリートの破片が飛び散り
穴の中へ落ちていった
あり得ないと言いたげな顔を青くするAは
紅丸の法被を掴み、なんて事してくれたの！？と
騒ぎ立てる
『な、何やってんのよ！！？』
「こっちの方が早ェだろ」
『さっきも言ったでしょ！？これは貴重な証拠品よ！？壊れたらどうしてくれるの！？』
「壊して欲しかったんだろ」
『そうだけど……そうじゃなくて！もっとこう………優しく出来ないの！？』
「中に少し瓦礫が入っただけだ。問題ねェだろ」
腕を組んで自分の開けた穴を覗き込んだ
まるでマンホールのような穴があり
下へ降りれる梯子が付いている
『貴方の頭に問題があるわ！！』
Aは頭を抱えた
ジョーカーも危険な時はあるが
此処まで乱暴に証拠品を扱ったりしない
この男はどこまで乱暴なんだと
頭痛がしてきた
自分の大きな声がジーンと頭に響く
「入んのか？」
『入るわよ！！』
普段こんなに声を上げない彼女は
小さな頬を膨らませて
下へ続く梯子を降りて行った
「………ガキじゃねェか」
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ゆー - アアアアア紺さんと紅ちゃんも来たヨォ最高 (2020年12月3日 22時) (
レス) id: a1e8810d71 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます(^^)楽しんで頂けて幸いです！このご時世ですからね…今の所体調不良は無いですが私のペースで更新しますので何卒宜しくお願いします (2020年9月9日 16時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - とても雰囲気が好きです！前作に引き続き、楽しませてもらってます。こんな世の中なので健康に気をつかいつつ、更新頑張ってください！ (2020年9月8日 23時) (レス) id: 23cfa4baa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年8月31日 13時
