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「…お前、伝導者の一味じゃねぇのか」

『はぁ?』






以前リヒトが回収して来たDr.ジョヴァンニの
鉄のカケラに似た破片を見つけて手に取ったが
紅丸の唐突な質問に驚き、落としてしまう





『あ!?……ちょっと!馬鹿な発言は控えなさいよ!!あまりにもアホな質問に動揺しちゃったじゃないの!!』

「動揺を見せたって事はやましい事がある証拠だろ」

『私の何処が、伝導者の一味なの!?』





怒りながら落とした破片を探す幼女

その幼女を上から見下ろして
以前、浅草に自分とそっくりな人間を
作り出せる奴が居たと話をした






『………ああ、熱でリンパを拡張したり収縮させて局所的な浮腫を利用して他人へ化けさせる奴の事?』

「……なんでそんなに詳しいんだ」

『報告書は読ませて貰ったし…あと少し考えれば分かるでしょ?』





自分の熱で相手の身体を変化させる何て
第三世代能力者と予想が付くし
あと局所的に膨れ上がった顔をした人間の確認
って書いてあったわよ。其処から推測したの
とジロリと紅丸を見れば
無言で幼女を見ていただけだった





『……そんな事を聞くって事は…私に似た誰かが居たのかしら?』

「ああ、居たな……」

『………』

「死んじまったらしいがな」

『そう……嫌な事言わせちゃったわね』





ごめんなさい、と見つけた鉄の破片を
持っていた小瓶へ入れる

小瓶を持ってキャリーケースがある所まで移動し
中から小さなノートパソコンと
何やらコードが沢山付いている機械を取り出す

小瓶から破片を取り出してコードを巻きつける
パソコンを立ち上げて機械と繋げれば
その破片の成分が画面上にズラリと並んだ






「……なんだ?」

『この破片の成分よ…やっぱり、地下にある鉄道のレールの成分とかなり似ているわね…きっと地下への入り口がある筈だわ』





パソコンと機械をそのままに
また焼け焦げた会社跡へ駆け戻った

此処が階段、窓、出入り口、非常口
頭の中で見取り図を立てて
ヒョイヒョイと瓦礫の間を潜り抜ける

髪の毛に煤が付こうが灰が付こうが
彼女にはどうでも良さそうだ

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ゆー - アアアアア紺さんと紅ちゃんも来たヨォ最高 (2020年12月3日 22時) (レス) id: a1e8810d71 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます(^^)楽しんで頂けて幸いです!このご時世ですからね…今の所体調不良は無いですが私のペースで更新しますので何卒宜しくお願いします (2020年9月9日 16時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - とても雰囲気が好きです!前作に引き続き、楽しませてもらってます。こんな世の中なので健康に気をつかいつつ、更新頑張ってください! (2020年9月8日 23時) (レス) id: 23cfa4baa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:辰砂 | 作成日時:2020年8月31日 13時

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