ツンしゅん彼女。7 ページ8
(坂田side)
僕を押し退けて逃げた時のAの表情と、「嫌い」って言った時のやってしまったという顔。
ほんまに可愛ええなぁ...。
あの時、頬が緩みそうになるのを堪えた甲斐があった。
いつも、Aは、あまり考えないで物事を言う。だからかなりの頻度であーいうことが起こる。
僕としては好都合でしかない。喧嘩？みたいなことをした後、Aはかなり落ち込む。
だから、“怒ってないよー”と言って頭を撫でると本当に嬉しそうな顔をする。本人は気付いていないけどね。
それに、あんな顔で喜ばれた時に落ちない男なんて居ない、絶対。早く僕のものにしないと、誰かに取られてもおかしくないんだ。
「坂田ー？」
「うっお...びっくりした......。」
考え事をしていて、センラまんの存在を忘れていた。
「坂田の家ここ。」
「あ、ほんまや。いつの間に...。」
「はぁ...考え事すんのは自由やけど、程々にしとき？」
「はーい。」
そう言って、センラまんと別れる。ポストを開け、中を確認。
1枚の紙が入っていた。
そこには、可愛らしい文字で“ごめん、嫌いって言ったの嘘”と書かれていた。
その紙は所々折れてたり、何回も文字を消した跡があった。悩みながらも謝ろうと思って書いてくれたんかなぁ...。
そう思うと自然に顔が綻ぶ。
それと同時に、思わず走り出していた。
行き先は勿論、Aの家。居るか居ないかなんて関係ない。だって僕合鍵持っとるし。
·
(Aside)
バタンッ、と玄関の戸が勢いよく開けられ、立て続けにリビングのドアも開かれる。
「...さ、かた。」
......読んだのかな？
何かしら言わないと...、口を開きかけたけど、それを言葉にすることは無かった。
坂田は、ソファに座っていた私を、上から覆い被さるようにして抱きしめた。
ふわっと鼻にかかる坂田の匂い。...男の癖に、いい匂いだ。
「...な、...に。」
「紙、読んだよ。僕怒ってないし、Aが僕のこと嫌うなんて思ってないからね！」
「......ん。知ってる。」
「あぁもう...っ！可愛いなぁ！！」
と言って力強く抱き締めてくるものだから、少し顔が熱くなってきた。
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まキュー - もうヤバイ。もう一回読みに来たらまた尊いしか叫べなくなった。そして、私は今も待ち続けるﾖｯ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: 3f6815ec2f (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - いまだに待ち続けている忠犬ですどうも (2021年7月31日 23時) (レス) id: e7f1d7c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント - なんか、感動とドキドキとときめきで涙出た……>< (2021年1月5日 18時) (レス) id: 74038fe2ca (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 一気読みしました、はい← 更新停止中ですね…(´･ω･`)更新してほしいな〜なんて…(おこがましい←)でも、待ってますね！！！ (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9cafc3556e (このIDを非表示/違反報告)
みねねん - すごくおもしろくて好きなので、最新するの待ってます！ (2020年1月3日 10時) (レス) id: 5e62c9508d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shino | 作成日時：2018年12月22日 12時
