ツンしゅん彼女。2 ページ3
門の前で坂田が来るのを待つ。
......何であんなキツい言い方しちゃうかな。
全然そんなつもりないのに。
私は昔から、相手に対して強く当たってしまうことが多い。だからからか、私ははっきり言って友達が少なく、世間で言うところのモブみたいな存在。
なのに、坂田は私のところへ話しかけに来てくれるし、グループを組む時など私が余ってしまう時は誘ってくれる。
正直それは、幼馴染だからという感情からか、はたまた同情か。しかし助かっているという事実は変わらないので特に何も言っていない。
でも、坂田はクラス学年問わず友好関係を広げていっているので、不特定多数の女子生徒に睨まれたり小さな嫌がらせを受ける。
直接的な被害はこれといって無いので、あまり気に止めてはいないけど。
複雑だなぁ......。
「お待たせ！！」
突然バッと扉が開き、坂田が出てくる。
正直普通に驚いた。
「出る時時計見たら結構やばかった！やから少し急いで行こっ。」
「それは誰のせい？」
「...僕のせいです。」
その通りです。
坂田は私の右手を取り、学校へ向かって歩き出す。つまり、私は坂田と今手を繋いでいる、という事だ。
こいつはさりげなくこういうことをしてくる。
しかも恋人繋ぎなのだから、本当に脳内お花畑だ。
特別恥ずかしいとかいう気持ちはないけど、坂田も好きな人が居ると思うしこんな事しなくていいと思うのだが。
結局振り払うことが出来ないのは私の方。
だって手が温かいし。坂田子供体温だから。
冷え性の私からしたら助かるのだ。
·
·
(坂田side)
僕はAのことが好き。なのに全く気付いてくれない。
そろそろ僕のメンタルが崩れそう。というかそもそも、そういう感情を知らないのだと思う、Aは。
それはそれでボクが完璧に意識されていないという訳で辛くもあるのだけど。
また別の意味で捉えると、僕にもチャンスはあるってこと。
だからもう容赦なくアピールする。
さりげなく隣に居るAの右手を掴み、恋人繋ぎをする。
...まさかの無反応。
いきなりメンタルが折れそうだ。
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まキュー - もうヤバイ。もう一回読みに来たらまた尊いしか叫べなくなった。そして、私は今も待ち続けるﾖｯ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: 3f6815ec2f (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - いまだに待ち続けている忠犬ですどうも (2021年7月31日 23時) (レス) id: e7f1d7c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント - なんか、感動とドキドキとときめきで涙出た……>< (2021年1月5日 18時) (レス) id: 74038fe2ca (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 一気読みしました、はい← 更新停止中ですね…(´･ω･`)更新してほしいな〜なんて…(おこがましい←)でも、待ってますね！！！ (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9cafc3556e (このIDを非表示/違反報告)
みねねん - すごくおもしろくて好きなので、最新するの待ってます！ (2020年1月3日 10時) (レス) id: 5e62c9508d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shino | 作成日時：2018年12月22日 12時
