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緋色の序章4 ページ8

「それよりさあ!もう一度ちゃんとお話し聞いてみようよ!」


コナンの言葉に事件の捜査を行う空気が戻ってきた。
警察が容疑者の3人から話を聞いている間、Aは目暮に指示された被害者が採点していた答案用紙の写真を用意していた。


「ウーーム、これが問題の答案用紙か…」
「すみません警部、今、指紋を調べるために課のほうに持って行ってまして、手元にあるのはこの写真だけで…」


Aは、現場に降谷とコナンが来るなら現物を持ってきておけば良かったと後悔した。答案用紙に何かしらの事件解決のヒントがあったかもしれない。
その写真を見て、ジョディが「夏子が言っていたのは本当だったのね。」と言った。


「アメリカじゃ100点満点の時は『excellent』って書き足されるけど日本じゃ花丸だって彼女言ってたから…」


なるほどー、花丸。とAはもう一度自分の持ってきた写真を見た。本当だ、満点の答案用紙には花丸が書いてある。


(………ん?)


Aは回答用紙の違和感に気付いた。ふと、視線をあげると安室と目が合った。安室はAが気付いたことを察したようで、ふっと笑うとAの頭をクシャッと撫でてジョディに言った。


「それだけか?」
「え?」
「それだけなのか?FBI…」


ジョディに聞く安室の様子の中に降谷を感じてAは安室に撫でられた部分を手で押さえた。


「そこのドイツ系の君はどうだ?」


キャメルが安室の方を見た。


「この写真から読み取れる情報はそれだけかと聞いているんですよ。」




『A、風見、読み取れる情報はそれだけかと聞いている。』


降谷零の捜査を見ているようでAは泣きたくなった。鑑識課に移動したことを悔いてはいないが公安にいた頃が少し懐かしくなった。
遠い日を見ているようなAの表情をコナンは疑いの視線を持って見ていた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時

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