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緋色の序章5 ページ9

キャメルも安室の望む答えをしなかった。FBIが答案用紙の違和感に気付けなかったことに安室は笑いを抑えきれなかった。


「ハッハッハッハ!やはり読み取れたのは僕達だけだったようだよ!そうだろ?江戸川コナン君?」


答案用紙のヒントから犯人を導き出し、その犯人をガン見しているコナンに安室は言った。


「え?何のこと?」


コナンは子供のフリを強めて言うが、安室には関係ないようだ。
今回もスピード解決!Aは心の中でガッツポーズをした。そして、今回は


(ふふ、私もわかっちゃった!)


事件を解くというのは達成感があるものである。その快感を求めて彼らは探偵をしているのだろうか。最近やけに探偵が沢山身の回りにいるから。
ふと安室を見ると、FBIの二人が観光で来日していると安室に説明していた。


「観光ですか、ビザがないんならそろそろ滞在日数が限界に来てるんじゃないですか?」


雰囲気が変わった安室にAは目を細めた。


「満喫したのなら、とっとと出て言ってくれませんかねぇ、僕らの日本から… 」


Aは額に手を当てた、そんなにあからさまに言ったらバレるぞ、小さな名探偵に。


「ちょっとゼロ…いや安室の兄ちゃん…」


と、コナンはすぐに安室を自分の元に呼んだ。Aは目を見開いて固まった。『ゼロ』公安警察の俗称であり、彼の子供の頃のアダ名、彼の幼馴染のあの人が彼の事をずっとそう呼んでいた。それをなぜコナン君が知っている…?


「安室の兄ちゃんってさ、敵…だよね?悪い奴らの…」


口に手を添えて小声で聞いて来たコナンに安室は怪しく笑った。


「ゼロ…」
「え?」
「僕の子供の頃のアダ名は、本当にそうだったんだ。」


コナンは目を見開き、焦ったような表情に変わった。


「君は少々僕のことを、誤解しているようだ。」


安室はまだコナンに自分が公安だと知られる訳には行かないらしい。安室がコナンに何を言ったのか聞こえなかったが、みるみる表情が厳しくなっていくコナンを見ていれば内容は一目瞭然であった。


「じゃあそろそろ、謎解きと行きましょうか。」


事件の説明をし始める安室をコナンは困惑した顔で見ていた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時

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