酔っ払い(※) ページ1
※ド軽いR15です。大丈夫な方のみお読みください。このお話を読まなくても長編の内容に影響はありません。
Aはお酒に弱くない。しかし強くもない。言うなれば種類によるのだ。ウイスキーや焼酎といった蒸留酒には強いのだが、ワインや日本酒といった醸造酒には滅法弱い。
さて、自分の上で気持ちよさそうに寝ている彼女は日本酒を飲んだと言った。
どうするかと降谷は天井を仰いだ。
-----
今日は降谷はAの家に帰っていた。帰ったら家の中は真っ暗で主人の留守を示していた。合鍵を貰っていたので、難なく部屋に入ると電気をつけて慣れた足取りでリビングのソファに腰掛けた。そういえば今日はAは『女子会』と言っていた。よくAの話に出てくる警視庁の女性達と飲んでいるんだろう。降谷が今日は帰ることを伝えたら「出来るだけ早く帰るね」と言っていたが、
「まだ10時半だしな…。」
遅いと怒る時間でもない。Aが帰ってくるまで降谷は遠慮なくくつろがせてもらうことにした。
ほどなくして
「ただいまぁーー!!」
と、ご機嫌な声がマンションの玄関から聞こえた。Aがリビングに入って降谷を視界に捉えると、心底嬉しそうな笑顔になった。
「わぁぁ!れいさんだぁーー!!」
これは相当酔っているなと降谷は思った。
「今日はここに帰るって言っただろ?」
「そうだったぁ。」
「どれだけ飲んだんだ?」
「帰ったられーさんがいるって、さいこう!!」
降谷の問いには全く答えず、Aはガバッと降谷に抱きついた。甘ったるいお酒の匂いとAの髪の柔らかい香りが混じってなんとも言えない気分になる。
「今日はね、さとうさんと、ゆみさんと、飲んだんだよ。」
「女子会だったんだろ?」
「うん!おいしー日本酒たくさん飲んだんだ!」
日本酒か…。Aの一番酔う酒じゃないか。降谷は額を覆いたくなった。女子会っていうんだから女性だけだと思うからいいものを、
「俺以外の男がいる酒の席では日本酒はそんなに量飲むなよ。」
「なんでー?」
「なんでも!」
むぅ、と口を尖らして抗議する。シラフのAからは想像できなく、とてつもなく可愛い。いや、いつもも可愛いんだけど!これは他の男には絶対に見せられない。
1707人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時