酔っ払い2(※) ページ2
ソファに座っていた降谷に抱きついている体勢はつまり、降谷の膝の上にAが乗って向かい合っている状態である。この体勢でいつも見られないAの様子が見える状態は、降谷にとって理性的に難しい状態である。
「普段はこんなに酔うまで飲まないのに今日はどうした?」
それは先程から思っていた疑問である。こんなに酔った状態のAは珍しいのだ。Aはポカンと口を開けると、指で降谷の胸骨あたりをつつき始めた。
「ふたりが、あむろさんの話するから…」
「安室?」
「うん。」と、Aは熱の篭った視線を降谷に向けた。
「どこからか、あむろさんからアプローチ受けってるって話をききつけて、つきあえー、つきあえーって。」
つつ、と胸骨をつついていた指を鎖骨に這わせた。
「わたしはれーさんが好きなのに、れーさんと恋人なのに、れーさんと付き合ってるのに。」
「安室透は好きじゃない?」
自分の鎖骨に這わされる指に背中がゾクゾクするが、降谷は平然を装っていた。
「すきだけど、」
「好きだけど?」
「それは安室さんが零さんだからだよ?」
降谷の鎖骨で遊んでいた指を離すと、両手を降谷の両頬に添えて、降谷の唇にちゅっと口付けた。
「いったでしょ?わたしのすべてを賭けられるって。」
蕩けたような視線でこの前の殺し文句を言うAに降谷は堪らずAの後頭部を引き寄せると荒々しく口付けた。
「ん…….ふっ…ぁ…」
無意識に開いたAの口内に自らの舌を奥まで突っ込む。降谷の舌先にも酒の甘い香りが感じられ自分も酔ってしまいそうだと思った。
「んんーーっ」
苦しさにAは降谷の背中側の服をギュッと掴んだ。降谷の攻めにAの背中が反っていく。ソファの背もたれは降谷側にあるため極めて不安定である。ソファから落ちないように降谷はAの背中を支えた。
Aの口内を思う存分堪能して降谷は唇を離した。夢見心地な表情をするAを横抱きにして立ち上がると寝室に向かった。
「れーさん?」
「そういうことだろ?」
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時