鑑識課の女3【名探偵コナン】

緋色の交渉3 ページ21

工藤邸への道のり、隣で難しい顔をしているコナンにAは苦笑する。2日連続でその優秀すぎる頭脳を使わせることになるかもしれない。しかし昨日のことで攻めはスピードが大切だと分かったのだ。


「Aさん、昴さんと何の話するの？」
「うん？コナン君が想像していることだよ。」


Aのド直球すぎる答えにコナンは「え？何のこと？」ととぼけてみせるが、その表情は固い。この子、よく今まで幼児化していることを周りにバレてないなとAは感心した。


「でも私は安室さんとグルではないよ。」
「え？」
「私、安室さんには仲間外れにされているからね。」


寂しそうに言うAにコナンはAの方に顔を上げた。てっきり安室の追求の手伝いで来るのだと思っていた。きっと赤井さんのことを追求しに来るには違いがなさそうだが…。




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「おや？Aさん。コナン君も。」


玄関を開けた沖矢は二人の訪問に軽く驚いたそぶりを見せた。コナンの表情を見て沖矢は左目だけを器用に開けた。


「今日は昴さんに交渉することがあって来ました。」


ニコリと笑って言うAの眼光は表情とは反して鋭かった。

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