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「……それはわざわざ俺に聞くことか? どうせ大方の察しはついてんだろうがよ」




「君の口から聞きたいんだよ」




「とんだ皮肉の効いた下衆野郎だな、お前は」




「悪いね。だって俺、『ガキンチョ』だからさ」




ふんとフレッドが鼻を鳴らす。仕方が無いと言わんばかりに、倒した体を気だるげに起こした。




「俺はてめえみたいに、生粋の国じゃねえ。生まれた時から、どういうわけか年のとり方が遅かった。半分人間、半分国ってとこだな。だから、てめえらと違って女に子供を産ませることも出来る」




「……ああ。そうだね」




「あんときゃ、俺も青かったからな。あっちこっちで女に手ぇ出しまくってよ。たら、てめえに負けた後に報いが来た」




「祖国」と呼ばれなくなった彼に、価値を見いだせなくなったのだろう。




ある日彼が部屋を出ると、その前に籠に入った赤ん坊が置き去りにされていた。




それが、今のエリザベスの父であったという。

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設定タグ:ヘタリア , アーサー , 史実   
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2015年12月28日 1時

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