【文スト】君が良ければ僕も良し！【江戸川乱歩】

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「はぁ……Aちゃんが足りない……ねぇ敦くん」


「え、どうしたんですか？乱歩さん」



ぐでー、と机の上に寝そべりじたばたと手足を動かす乱歩さん。いつもの光景だ、もう驚いたりはしない。

僕の名前は中島敦。
訳あってこの武装探偵社の人に拾われ、社の一員として働いています。



「Aちゃん今どこ？」


「Aさんですか？
確か今日は谷崎さんとお仕事だった気が…」


谷崎さんと二人で、朝元気よく依頼された場所に向かっていったAさんを思い浮かべながら言うと乱歩さんは子供みたいに唇を尖らせた。


「ちぇー、谷崎くんとかー。早く帰ってこないかなぁー」


寝そべっていた机から椅子に飛び乗り、くるくる回る乱歩さん。


「敦くんラムネ持ってきて」



「はぁい」


僕が乱歩さんにこき使われるのもいつものことだ。けれど、乱歩さんはこの探偵社の中でも唯一の一般人。なのに、事件の真相を一瞬で見抜く、とんでもなく頭のいいお方なのだ。

ということで僕たちはみんな乱歩さんを咎めず、なんだかんだ上手くやって、仲良くしてるのだ。



「はい、どうぞ」


「お、ありがとね〜」


僕の手からラムネを受け取った乱歩さんは「あ、そうだ」と僕の方を見た。



「敦くん、ちょっとAちゃんとの惚気聞いてくれない？」

からんからん、とラムネのビー玉が揺れる。
あぁ、またか。




「…………わかりました。
今度は何があったんですか」



ちなみに、乱歩さんと今はいないAさん、という人は恋人同士。

別に誰が誰と付き合おうと勝手だと思うけど、僕にいちいち惚気話するのはやめてほしい。

頼むからAさん早く帰ってきて！！！！








リア充爆発しろ。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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