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彼女の言葉に思考が止まる



どういう意味か理解できなくて、嫌な汗が背を伝う



そんな私の様子に気づかぬ彼女は更に言葉を続ける





「だって貴方ってお世辞にも好かれてるとは言えないでしょ?」




やめて





「でも葛葉は皆の憧れの的の存在」




知ってるわ





「みんな言ってるよ、葛葉は王子様で彼の隣には可愛いお姫様がお似合いだって」




王子様の隣にはお姫様ってお約束だもの





「恥ずかしいんだけどね、私周りからお姫様って呼ばれてるみたいなのっ」




ニコニコ嬉しそうにしちゃって





「葛葉にもこの前お前っていつも笑顔で一緒にいて楽しいわって言われちゃって!」




私の前で彼との話をしないで






「なのに最近貴方と一緒にいるのをよく見かけるの」





_脳が警鐘を鳴らしてる_





「周りの子たちも不思議に思ってたよ。どうしてそんなに急に?って」




_ここから早く立ち去れと_





「もしかして葛葉の弱みでも握ってるんじゃないかって」




_ここに居たら可笑しくなってしまう_





「ねぇ、主人公ちゃん」




やめて





「どうしてそんなに堂々と彼の隣に立ってるの?」





やめて











「貴方と彼じゃ、不釣り合いだと思わない?」










_そんなの私が一番分かってる_

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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時

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