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no side


あの日をきっかけに彼らの関係はものすごいスピードで変化していった



彼と彼女の距離は日に日に縮まっているのは誰が見ても明瞭で



反対に可愛いあの子が彼の隣に立つ時間は少なくなった



別に仲が悪くなったわけではない



単にあの子よりも彼女の隣に居たいと彼が望むからそうなっただけ



変化したのはそれだけではなく、彼の相棒との関係も変化していった



相棒と話すときには笑顔しか見ることが出来なかった



しかし彼との距離が縮まることで、必然的に彼の相棒といる時間も増えた



最初は適度に距離をとっていた相棒だが、聡明な彼女と気が合わないはずもなく笑顔以外の顔を見せるのにそう時間はかからなかった



その様子を見て彼は喜んだ



自分の大切な人たちの仲が良くなるのがとても嬉しかったから



彼女は問う




_どうしていつも私に挨拶をしてくれていたの?_





相棒は言った




_挨拶をするのに理由が必要?_





彼女はもう一度問う




_だって貴方も私の事好きではなかったでしょう_





相棒は目を見開く。しかしすぐいつもの顔に戻り言う




_それでも嫌いではなかったよ_





彼女は伏目がちに問う




_それじゃあ、今は?_





相棒は言う









_どうだろうね_










相棒の瞳には始終暖かな色が浮かんでいた






________







ただ、誰も変化が良いものだけとは言っていない



その代わり彼女に対する陰口は酷くなった



ありもしない噂が流れることで、彼女に突っかかる輩が増えた



可愛いあの子からの視線が痛くなった



可愛いあの子は怖い顔をすることが多くなった



それでも彼女は幸せだった



彼の隣に立つことが出来て



自分を見てくれる友達が出来て



だから彼女は幸せだった













_物語は更に加速していく_

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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時

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