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あの後お互いの連絡先を交換し、それぞれ帰路に着いた



そこで発覚したのが家が徒歩圏内の距離であったという事



それには顔を見合わせて笑ってしまった




_自分の部屋_




今日は人生の中で一番濃い日だったな



遠くで見ることしかできなかった存在が



今では隣に並んで笑いあえるほど近い存在に



こんなに幸せでいいのかなぁ



ゆるゆるの頬を抑えながら先ほど交換した彼の連絡先を眺める



ふと脳裏に蘇るあの女性の言葉



その言葉に妙に納得してしまう自分もいるのがとても怖い



でも、今だけは良いでしょう



この幸福に浸っていたって



あぁ、今になって沸々と沸きあがる醜い感情



あの子はこの幸福が当たり前なんだよね



_____いいなぁ_____




暗くなった雰囲気に鳴り響く二件の通知音



くずはハンカチ
くずはあしたかえす



ふふっ



名前の設定平仮名なんだ、とか



送られてくる文章がほわほわとしている感じで可愛いな、とか



さっきまで醜い感情に支配されていたのが噓のように晴れていく



やっぱり彼は王子様

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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時

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